フィラー 分散 セミナー
        
次世代高速・高周波伝送部材の開発動向
AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
 
<セミナー No.509452>
【 アーカイブ配信】 (2025年9月5日(金) Live配信の録画配信です)

★意図した特性・機能を付与するためにフィラーの特徴や使いこなし方を学ぶ
高分子材料へのフィラー
コンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、
その特性・分散性制御と機能性付与

■ 講師

川辺高分子研究所 代表 工学博士 川辺 正直 氏

【講師紹介】
2001年4月〜2024年3月 新日鐵化学株式会社 機能材料研究所 主幹研究員
新日鉄住金化学株式会社 機能材料研究所 主幹研究員(2012.10.1より)
新日鉄住金化学株式会社 総合研究所 主幹研究員(2014.4.1より)
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 総合研究所 テーマリーダー(2018.4.1より)
1993年4月〜1996年12月 新日鐵化学株式会社 高分子研究所 研究員
1990年12月〜1993年3月 新日鐵化学株式会社 商品開発センター 研究員
1984年7月〜1990年11月 新日本製鐵株式会社 先端技術研究所 化学研究センター 研究員
1981年7月〜1984年6月 新日鐵化学株式会社 技術室

■ 開催要領
日 時 【アーカイブ(録画)配信】 2025年9月17日まで受付(視聴期間:9月17日〜9月27日まで)
 
※2025年9月5日(金) Live配信の録画配信です)
会 場 ZOOMを利用したLive配信またはアーカイブ配信 ※会場での講義は行いません
セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【本講座で学べること】
・高分子材料におけるフィラーの作用機構と機能付与
・各種フィラーの特徴、機能と用途
・フィラーの表面改質と分散性制御、コンパウンド技術
・フィラーの分散状態評価と高次構造解析
・フィラーを用いた高分子材料の材料設計・機能付与・特性制御技術
・ナノコンポジット材料の特徴・機能・製法


【講座概要】
ポリマー材料との複合化に用いられるフィラーは、近年ではポリマーの特性向上や新機能の付与のための無機・有機化合物として注目されている。フィラーには、球状・板状・繊維状の多様な形状を有する化合物があり、そのサイズも数10μm〜数nmの幅広いサイズのものが使用されることから、多様な用途での要求特性に合わせた配合設計・分散技術・成形加工技術を適用させて行くことが求められる。
本セミナーでは、高分子材料におけるフィラーの機能と作用機構、各種フィラーの特徴・機能、分散性制御・コンパウンド技術、評価・解析法、フィラーを用いた高分子材料の材料設計・特性制御技術、ナノコンポジット材料の特徴・機能について概説する。

1.高分子材料におけるフィラーの作用機構と機能付与
 1.1 高分子材料の特性に及ぼすフィラーの役割と機能
 1.2 フィラー充填高分子材料の特性要因に及ぼす複合則

2.各種フィラーの特徴、機能と用途
 2.1 炭酸塩
 2.2 酸化物
 2.3 ケイ酸塩
 2.4 水酸化物
 2.5 窒化物
 2.6 炭素類

3.フィラーの分散状態評価と高次構造解析
 3.1 光学顕微鏡観察法
 3.2 小角X線散乱 (SAXS)
 3.3 3次元形態観察

4.フィラーを使用したポリマーの特性制御
 4.1 熱伝導度
 4.2 電気伝導度
 4.3 機械的特性
 4.4 熱的特性
 4.5 成形性
 4.6 コスト
 4.7 まとめ

5.フィラーの分散性制御と特性制御
 5.1 フィラーの分散状態が特性に及ぼす影響
 5.2 フィラーと分散剤の間の特異性と選定
 5.3 フィラーの表面処理技術と特性に及ぼす影響
 5.4 樹脂/フィラーのコンパウンド技術

6.フィラーを用いた高分子材料の材料設計・機能付与・特性制御技術
 6.1 低燃費タイヤ向け溶液重合法スチレン・ブタジエンゴム系コンパウンド
 6.2 自動車外装用ポリカーボネート系ポリマーアロイ
 6.3 電線被覆材向けポリエチレン系ノンハロゲン難燃材料
 6.4 電気・電子機器筐体向けポリスチレン系ノンハロゲン難燃材料

7.ナノコンポジット材料の特徴・機能・製法
 7.1 ナノコンポジット材料の特徴と用途 種類、分散状態とその因子
 7.2 ナノコンポジット材料の機能とナノフィラーの種類 歴史と用途
 7.3 ナノコンポジット化による特性の向上と機能付与
 7.4 ナノコンポジット材料の製法

8.ナノコンポジット化による高分子材料の機能付与・特性制御技術
 8.1 ポリアミド/モンモリロナイト系ガスバリア性ナノコンポジット材料
 8.2 5G/6G時代の高周波対応プリント基板用低誘電損失絶縁材料におけるナノコンポジット系難燃化技術
  ・高速・高周波基板用材料に対する要求特性と技術トレンド
  ・精密カチオン重合による可溶性硬化型分岐ポリマーの合成
  ・可溶性硬化型分岐ポリマーによる高周波基板向け低誘電材料の開発
  ・ナノコンポジット系ノンハロゲン難燃化技術による低誘電フィルム材料の開発

9.フィラー充填高分子材料の最近の技術動向
 9.1 機能性ナノコンポジット材料
 9.2 環境対応型天然物フィラーの種類と応用
 9.3 機能性超分子集合体系コンポジット材料


【質疑応答】

フィラー 分散 コンパウンド セミナー