ブリーアウト不良の原因と対策  セミナー
        
AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
 

<セミナー No.601222>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★複雑に絡み合う発生要因、事例ごとの分析手法・抑制法をわかりやすく解説します!

ブリーアウト不良の原因と対策

◎ ブリードアウトとは  ◎ ブリード物の測定法  ◎ 添加剤の組み合わせ

■ 講師

山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター 産学連携教授 小林 豊 氏

■ 開催要領
日 時

2026年1月14日(水) 12:30〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 49 ,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55
,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
   

■ プログラム

【習得できる知識 】
 ・プラスチック製品の開発・成形加工に従事している技術者・管理者
 ・プラスチックのブリード不良で課題を抱えている技術者・管理者

【講座趣旨】
  実務において高分子材料のブリードアウト不良が発生した時に、どのように分析して原因を特定するのか。根本となる原因とたどりつき、解決策を考える道筋を、実例と原理に沿って分かりやすく説明します。



1.高分子材料の中をモノが素通りするということ
 1.1 ブリードアウト不良とは
 1.2 高分子材料の中身を知る
  1.2.1 単一素材の製品
  1.2.2 多層構造の製品
  1.2.3 多相構造の成形品
  1.2.4 微細孔のある成形品
  1.2.5 発泡した成形品
 1.3 成形加工方法と製品
  1.3.1 フィルム成形
  1.3.2 シート熱成形
  1.3.3 ブロー成形
  1.3.4 射出成形

2.ブリードアウト不良の現象と基本原理
 2.1 ブリードアウト不良の感覚的な説明 (高分子材料の特性、添加剤)
  2.1.1 自由体積という概念
  2.1.2 緩和 (Relaxation)という言葉
  2.1.3 大きさのイメージを身に着ける
  2.1.4 化学親和力 (Chemical affinity)
 2.2 基本原理の科学的な説明(拡散、溶解度)
  2.2.1 拡散の詳細
  2.2.2 溶解度の詳細

3.ブリードアウトと関係する添加剤
 3.1 定性的な分析
  3.1.1 ブリード物の採取
  3.1.2 各種方法
  3.2 定量的な分析
  3.2.1 半定量的な分析
  3.2.2 定量的な分析
  3.2.3 加速試験の考え方
 3.3 なぜ添加剤を使わなければならないのか
  3.3.1 安定性を付与する添加剤
  3.3.2 機能性を付与する添加剤
 3.4 添加剤の拡散と溶解

4.ブリードアウトと成形加工
 4.1 プラスチックの構造
  4.1.1 一次構造 化学結合できまる構造
  4.1.2 二次構造 一本の分子鎖の形態に関する構造
  4.1.3 三次構造 分子鎖が集合した微細構造
  4.1.4 化学構造のまとめ
 4.2 成形加工による構造の変化
  4.2.1 延伸による構造の形成
  4.2.2 流動場での構造の形成
 4.3 成形加工によるブリード性の変化
  4.3.1 射出成形品の場所によるブリード性の違い
  4.3.2 現実の結晶性高分子の拡散性の解釈

5.総合的な対策
 5.1 製品の機能のために添加剤を使わなければならないとき
  5.1.1 添加剤の組み合わせの問題52
  5.1.2 可塑剤の問題について
  5.1.3 (疑似的な)相溶ブレンド
  5.1.4 帯電防止剤の問題
 5.3 応用問題
  5.3.1 ガラス状態の高分子からのブリード
  5.3.2 環境によるブリードアウト問題


【質疑応答】