|
【本講座で学べること】
・PFASとは(PFASと有機フッ素化合物は異なる)
・PFAS規制の内容(何が問題なのか)
・PFAS規制の現状認識(組成、分野など規制範囲はどうなるのか)
・PFAS規制への対処の考え方(捕集技術、分解技術など)
・フッ素フリー材料、代替技術の動向(半導体、エネルギー分野)
・フッ素フリー撥水撥油材料の可能性(滑落性をキーワードに)
【講座概要】
長年材料研究を行っている立場から今回のPFAS規制について議論します。本講座の目的は、(1)PFAS規制の現状がどのような状態にあるのかを把握し、今後のPFAS規制を考慮した材料開発の考え方・方向性を理解、(2)半導体やエネルギー分野での現状材料技術の状態の理解、更には、(3)撥水・撥油・滑落特性を有するフッ素フリー材料の開発指針を一つの例としてPFAS代替え材料開発の考え方を理解する事です。また、欧州での議論の遅れや規制制限の考え方の変化などにも触れ、フッ素フリー材料開発がもつインパクトの大きさ、ゲームチェンジャーになりうる可能性について私見を含めて触れさせて貰います。
1.PFAS規制
はじめに
1.1 フッ素化合物とは
1.2 フッ素規制の置かれた状況
1.3 PFASはどこまで規制されるのか
(1)歴史的な流れ
(2)欧州化学品庁(ECHA)規制
(3)日本
(4)アメリカ
(5)WHO
1.4 企業動向と関連記事
2.PFAS規制対応への取り組み
2.1 フッ素化合物捕集技術
2.2 フッ素化合物分解技術
2.3 フッ素分析技術
3.フッ素フリー材料、代替技術の動向
3.1 半導体関連
(1)チラー用冷媒
(2)フォトマスク用防塵フィルム「ペリクル」
(3)高周波対応基板材料
3.2 エネルギー関連
(1)二次電池:バインダー・電解質・表面処理
(2)燃料電池:電解質膜
(3)EV熱マネージメント
3.3 撥水撥油材料
3.3.1 撥水撥油材料の現状
3.3.2 KRIでのフッ素フリー素材への取り組み
3.3.3 ハイブリッド系撥水撥油材料
(1)撥水撥油性と滑落特性
(2)ナノ相分離構造
(3)機械特性、耐熱性
(4)プライマリーフリー
(5)ハイブリッド材料のフィルム化
3.3.4 シリコーン系の新規撥水撥油材料
3.3.5 撥油系素材
3.4 フッ素フリー水系撥水撥油材の可能性について
4.まとめと今後の展望
【質疑応答】
|