自動車向け再生プラの開発:欧州ELV指令への対応
        
プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
 

<セミナー No 603214>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ ASR由来プラスチックの製造! ELV指令への対応! 

自動車部材に向けた再生プラスチックの品質向上


■ 講師

1.

山根健オフィス 代表 山根 健 氏

2.

(有)キャップ 相談役 土田 保雄 氏
3. (株)タカロク 開発課 課長 和田 拓也 氏
■ 開催要領
日 時

2026年3月17日(火) 12:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
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聴講料

1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ
き49,500円

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【12:30-14:00】

1.自動車リサイクルと再生プラスチック利用動向

山根健オフィス 代表 山根 健 氏
 

【講座の趣旨】
 19世紀に生まれ、20世紀に急速に発達し普及してきた自動車は鉄鋼材料をはじめとしたさまざまな材料を用いて製造され、事故や故障による廃却や15年前後の「寿命」を終えたのちの廃車が行われてきている。この廃車時には、再整備して再生部品として使用するRe-Use、材料を分別して再資源化するRe-Cycle、それ以外の可燃物は焼却、不燃物は埋め立てなどの形で処理されるシステムが適用されてきている。
 近年は、廃車時に発生する有害物質に関する規制が強化されていることや、自動車の地球温暖化物資排出量の評価に廃車時の排出量も含まれ、更には新車製造時のリサイクル材料使用率も規定されることになり、使用最良の選択を含む新車設計時からリサイクルを織り込むことが求められている。
 更に、自動車の電動化が進められてきており、従来の自動車用材料に加え、高性能電池用材料、モータを含む強電用材料(銅など)など比較的高価な材料が多く用いられており、それらのリサイクルも重要になっている。本講演ではそれらの現状と今後の戦略について解説する。

1.自動車を取り巻くCO2問題
 1.1 各国のCO2規制
 1.2 カーボンニュートラルを目指すエネルギー転換
   (運搬できるエネルギー、その生成、エネルギー密度)
 1.3 自動車動力の電動化動向
 1.4 次世代型パワートレインとその評価 (W2WとLCA)
 1.5 自動車に使用される材料

2.自動車のリサイクルの動き
 2.1 欧州ELV指令と自動車リサイクル動向
 2.2 EUの樹脂に関わる循環型経済,ECOBULK
 2.3 樹脂以外のリサイクルの動き
 2.4 バッテリーをはじめとするEV関係のリサイクル

3.自動車部材とLCA
 3.1 部材採用時におけるLCAデータ(Scope3)活用の可能性
 3.2 業界団体の動き,標準化に向けた動き,今後の展望

【質疑応答】


【14:15-15:15】

2.ASRから回収したポリプロピレンの高付加価値化

(有)キャップ 相談役 土田 保雄 氏
 

【講座の趣旨】
2001年からシュレダーダスト中のプラスチック回収で積重ねた経験をお伝えします。ELV指令に向けたASR由来プラスチックの再資源化を考えている企業様の自社システム構築の一助になれば幸いです。

【習得できる知識】
以下についての具体的な方法
1. ASR由来プラスチックのペレット化
2. ASRより回収されたポリプロピレンの品質均一化
3. 回収ポリプロピレンの機械物性向上
4. カーボンファイバー含有材による高機能化

1.シュレッダーダストからのプラスチック回収(家電リサイクルを例として)
 1.1 基本選別回収フロー
 1.2 ラマン散乱による高精度識別

2.ELVからのプラスチック回収
 2.1 回収プラスチックのインセンティブ制度
 2.2 バンパーリサイクルや解体時の刻印別回収
 2.3 ASRからのプラスチック回収の問題点(プラニックは・・・)
 2.4 夾雑物除去・比重選別・光学識別
 2.5 エンジニアリングプラスチック回収
    某自動車メーカ系シュレダーダスト中のポリプロピレンをペレットにするまでの経過を動画で紹介

3.回収ポリプロピレン品質の均一化
 3.1 回収ポリプロピレンの性状(純度・コンタミ・タルク分布)
 3.2 品質改善策(バラツキを狭く安定に!) 誘電除去装置・AI画像(音響)処理
 3.3 回収ポリプロピレンの機械物性向上(ペレットの商品化・値段↑)

4.カーボンファイバー含有材による高機能化
 4.1 超高強度再生樹脂
 4.2 電磁波シールド材

5.まとめ

【質疑応答】


【15:30-16:30】

3.欧州ELV指令対応を見据えた自動車向け再生プラスチックの材料設計とグレード開発

(株)タカロク 開発課 課長 和田 拓也 氏
 

【講座趣旨】
欧州ELV指令への対応を背景に、自動車分野では再生プラスチックの適用拡大が求められています。再生プラスチックを自動車用途で安定的に使用するための材料設計およびグレード開発について解説いたします。あわせて、再生プラスチック特有の品質ばらつきや異物混入といった製造上の課題に着目し、レーザーフィルター装置を用いた異物除去技術による品質安定化の取り組みを紹介します。
 材料設計から製造、安定供給までを見据えた実用的な技術理解を深めることを目的とします。

1.欧州ELV指令と再生プラスチック適用の背景

2.自動車用途に向けた再生プラスチックの材料設計とグレード開発
 2.1 再生プラスチック特有の特性と設計上の制約
 2.2 要求性能を満たすための材料設計・配合設計の考え方

3.安定した生産を支える製造技術と品質安定化
 3.1 再生プラスチック使用での異物問題
 3.2 レーザーフィルターによる異物除去の原理
 3.3 従来使用していたオートスクリーンチェンジャ方式との違いとレーザーフィルター装置による生産優位性
 3.4 レーザーフィルター工程での課題

4.まとめ

【質疑応答】