【ご略歴】
1979年神戸大学工学部工業化学科卒、同大学院工学研究科修了、同大学院自然科学研究科博士課程修了(理学博士)。1981年から1990年まで昭和電工(現レゾナック)�叶�崎樹脂研究所、1990年から2008年まで岡山県工業技術センター、2008年から2014年まで旭化成ケミカルズ(現旭化成)(株)樹脂総合研究所 特級高度専門職。2014年から2025年富山県立大学 工学部 機械システム工学科 客員教授、信州大学 バイオメディカル研究所 特任教授。
現在、富山県立大学 工学部 機械システム工学科 特任教授・特別研究員、信州大学大学院総合医理工学研究科 特任教授
一貫して「フィラー充填プラスチック・ゴム複合材料、ポリマーアロイに関する研究、異種材料接着に関する研究、医療用高分子材料に関する研究」に従事。
科学技術賞技術部門、日本接着学会賞、日本接着学会論文賞、日本ゴム協会論文賞、日本金属学会技術開発賞、日本接着学会功績賞ほか8件を受賞。元日本接着学会理事、日本接着学会接着の技術編集委員、日本ゴム協会誌編集委員委員、フィラー研究会会長。理学博士。
【講演ポイント】
フィラーはポリマーと複合化し、ポリマーの特性を大きく向上させたり、新たな機能を付与するために用いる無機・有機化合物で、球状・板状・繊維状の多様な形状で、数十μmから数nmの幅広いサイズで、かつ多様な化合物が利用されています。
所望のフィラー充填コンポジットを得るためには、フィラーそのものの十分な理解と選択が必要となるほか、ポリマーの種類に合わせた分散性の均質化や複合界面の設計のためのフィラー表面処理、ポリマーとの混合・混練技術といった多岐にわたる知見が必要となります。これらの一連の技術により要求特性に合致したフィラー充填コンポジットが実用化されていますが、経験則で検討が進められる側面もあり、その理解を難しく感じられる方もいると思います。
本講座では、この分野で40年近く研究開発に携わっている経験に基づいて、上記の技術を俯瞰し系統的に理論づけした内容を解説します。また、実務に活用頂けるよう各技術の実際やノウハウ・ポイントも押さえて解説します。
現在開発競争にしのぎを削っているナノコンポジット、カーボンコンポジット、高熱伝導性コンポジット、環境適合コンポジットなどの研究開発にはこれら技術の理解がなければ、ブレークスルーが出来ないと考えています。
【習得できる知識】
・フィラーに対する基礎知識
・フィラー充填コンポジットの配合設計と特性の考え方
・ナノコンポジットの位置づけ
・分散・界面評価技術の現状
【プログラム】
1.コンポジットにおけるフィラーの役割
(1)フィラーの役割
(2)フィラーの作用効果の原理・考え方
(3)フィラー充填コンポジットの配合設計の考え方
2.フィラーの分類とコンポジットに求める性質・機能、コンポジットの用途
3.フィラーの表面処理と複合界面の制御
・フィラー表面と表面処理のメカニズムと実際
・界面の役割と界面におけるコンポジットの設計
4.フィラー分散のためのポリマーとフィラーとの混合・混練技術
5.ナノコンポジットの可能性
6.サステナブル社会に貢献するフィラー充填コンポジットの役割と展開
【質疑応答】
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