ステージゲート法によるR&Dテーマ評価と中止・撤退判断 セミナー
        
新規事業テーマ探索のための情報収集・分析法と生成AI の活用
技術マーケティングによる 新規事業・R&Dテーマの発掘
 
<セミナー No.612505>

【Live配信】

★ステージゲート法の導入方法と改廃判断を形骸化させない運用のポイントとは!
★各ステージにおける評価項目、重み付けの設定!ゲート会議で問うべき質問とは!


ステージゲート法による
R&Dテーマ評価と中止・撤退判断


■ 講師
1. ハイケム(株) 貿易本部 営業支援室 技術コンサルティング担当部長 横田 博氏
2. (株)オキサイドパワークリスタル 量産開発本部 取締役本部長 中西 秀夫氏
3. 村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート  (元技術開発センター 所長) 中尾 敬史氏
4. 富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹 後藤 孝浩氏
■ 開催要領
日 時 :

2026年12月14日(月) 10:00〜17:00

会 場 : Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 :

1名につき66,000円(消費税込み、資料付) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕

大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい。

■ プログラム

<10:00-11:30>

【第1部】素材系企業における
      ステージゲートを活用したR&Dテーマ評価と中止・撤退基準の設定

ハイケム(株) 貿易本部 営業支援室 技術コンサルティング担当部長 横田 博氏

【講演趣旨】
素材系企業では、研究室で優れた性能が得られても、顧客採用、量産化、品質保証、安定供給を経て、投資に見合う事業へ成長するとは限らない。また、開発期間中にも顧客ニーズや市場環境は変化するため、技術開発の継続そのものが目的化すると、投資判断の遅れや経営資源の分散を招く。本講演では、戦略、技術、顧客・市場、量産・品質・供給、収益・リスクの5軸からR&Dテーマを評価し、ステージゲートによってGo、条件付きGo、Hold、Redirect/Recycle、No-Go/Exitを判断する実務的な方法を解説する。さらに実例を通じて、中止・撤退を失敗処理ではなく、再設計、資源再配分、組織学習につなげる考え方を紹介する。

【講演項目】
1.素材系企業においてR&Dテーマ評価と中止・撤退基準が必要となる背景
  1.1 ムービングターゲット化する顧客ニーズ
  1.2 中長期視点の欠如がR&Dにもたらす影響

2.素材系R&Dテーマの評価枠組み
  2.1 素材系R&Dテーマの評価全体像と、5つの評価軸
  2.2 戦略適合性
  2.3 技術可能性・技術成熟度、素材系企業向けTRLの使い方
  2.4 顧客価値・市場性・事業収益性
  2.5 量産性・品質・供給責任、収益性・投資対効果・リスク
  2.6 定量評価と定性評価のバランス

3.ステージゲートにおける評価と意思決定
  3.1 ステージゲートによる不確実性の段階的低減
  3.2 素材系R&D向けアジャイル・ステージゲート全体像
  3.3 Gate 1〜Gate 5における評価項目と、各Gateで確認すべき証拠
  3.4 各Gateで必要な証拠を確認し、次の投資を判断するアジャイル・ステージゲート運用

4.Go/条件付きGo/Hold/Redirect/No-Goの基準設計
  4.1 基本判定と運用上の意思決定
  4.2 条件付きGo:判断の先送りではなく判断の設計
  4.3 条件付きGoの設定例
  4.4 戦略適合性・市場性・技術可能性・量産・品質・収益・リスクに基づく基本判定
  4.5 Redirect/Recycle:中止ではなく再設計する判断
  4.6 中止テーマを資源再配分と組織学習に変える
  4.7 ゲート会議で問うべき5つの質問

5.事例に学ぶ中止・撤退判断と再評価
  5.1 3つの事例から学ぶ、中止・撤退・再設計・再評価の判断

6.改廃判断を機能させる運用と組織づくり
  6.1 改廃判断を形骸化させない運用と、R&Dテーマの可視化
  6.2 経営層・ゲートキーパーの役割
  6.3 中止テーマを人材・組織の資産に変える

7.まとめ・質疑応答
  7.1 素材系R&Dの中止・撤退判断の要点  

【質疑応答】


<12:10-13:40>

【第2部】ステージゲート法における
      各ステージでのテーマ評価、改廃の判断基準とポイント

(株)オキサイドパワークリスタル 量産開発本部 取締役本部長 中西 秀夫氏

【講演趣旨】
製造業に於ける研究開発は、新商品創出を意図した「自然科学の知見に基づいた技術革新を図り“潜在する社会的要請 (Hidden Needs) “に応じる営み。」と定義されており、永続的な企業発展の根源を成すものであると同時に、大きな投資の一つです。したがって、研究開発部門の責務として、アイデア創出から始まる研究開発活動を商品として具現化し、新たな事業として効率的に企業価値向上へ結び付けていかなければなりません。一方で、社会的要請は、時間経過と共にどんどん変化・変質して行くことから、研究開発は“動く標的“を相手とすることがほとんどであり、“消滅する標的“、“見えない標的“を相手にする仕事であるとも言えます。したがって、短期は無論、中・長期にわたる研究開発活動に於いては、各々のステージとゲートに於いて柔軟かつ適切な議論と判断が必要と成ります。  本講演では、ステージゲート手法に基づく研究開発活動について、各ステージに於けるテーマの評価の基準と、その判断のアプローチについて議論していきたいと思います。

【講演項目】
1.投資としての研究開発
  1.1 研究開発ポートフォリオ
  1.2 企業に於ける成長とは
  1.3 技術資産の循環マネージメント

2.研究開発から事業化へのステージゲート
  2.1 ステージゲートモデル
  2.2 ゲート規準
  2.3 研究開発とステージ管理

3.事業化テーマの優先度の見える化
  3.1 見える化とは
  3.2 見える化の対象
  3.3 事業化指標としての市場規模
  3.4 ビジネストラッカー
  3.5 生産規模の把握
  3.6 研究開発の投資効率と事業規模

4.研究開発テーマ改廃の実例
  4.1 テーマ改変
  4.2 テーマ中止

【質疑応答】


<13:50-15:20>

【第3部】ムラテックにおける
      ステージゲート法の導入・運用と中止/撤退判断の考え方

村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート  (元技術開発センター 所長) 中尾 敬史氏

【講演趣旨】
ステージゲート(SG)法はMOT(技術経営)で2000年代初めに議論され、ムラテックは2004年にR&Dが発足し、試行錯誤の中でSGを導入しました。既存事業テーマと異なりR&Dテーマは曖昧さ(カオス性)を持ち合わせており、デザインレビュー(DR)法の様な管理型マネジメントでは運用が難しいと言われています。ムラテックではR&Dテーマをカオス型マネジメントとしてステージゲート(SG)を活用し運用してきました。本講演は「全社開発マネジメント」の全体像をご説明し、成功失敗の経験を踏まえながら「ステージゲート法の導入と運用」をご紹介いたします。また、事例紹介を入れながら「R&Dテーマの中止/撤退判断の考え方」をお示しします。最後に、複数の出口をシナリオプランを使って考え、それをロードマップに展開する試みについてもご紹介します。

【講演項目】
1.ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
  1.1 ムラテックの紹介
  1.2 全社横断的な開発体制の構築

2.全社開発マネジメントの構図
  2.1 ロードマップを核とした開発連携とプラットフォーム技術戦略
  2.2 ステージゲートを活用したカオスのマネジメント

3.ステージゲート法の導入・運用と中止/撤退判断の考え方
  3.1 ステージゲート法の導入・運用
  3.2 中止判断と凍結テーマの取り扱い・教訓の活かし方 

4.シナリオプランとロードマップへの展開
  4.1 シナリオプランとは・・   
  4.2 シナリオプランの活用事例


【質疑応答】


<15:30-17:00>

【第4部】富士フイルムにおける
      ステージゲート法の運用と中止、撤退の判断基準

富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹 後藤 孝浩氏

【講演趣旨】
研究開発テーマの事業化確率を高めるには、技術の進捗だけでなく、顧客価値、市場性、競争優位性、収益性、実行体制を段階的に検証し、次の投資に進む合理性を判断する仕組みが必要です。本講演では、ステージゲート法の基本的な考え方と、テーマの成熟段階に応じた評価軸・証拠の設定方法を解説。さらに、Go、条件付きGo、差し戻し、中止・撤退の使い分け、中止判断を遅らせる認知バイアス、環境変化時の再評価、ゲート会議の運営や役割分担を、紹介します。テーマを機械的にふるい落とすのではなく、不確実性を低減しながら投資と学習を進め、有望テーマへ経営資源を再配分する実践的な運用方法を学習いただく内容です。

【講演項目】
1.R&Dテーマ評価とステージゲート法の基本
  1.1 市場・競争環境の変化とR&Dマネジメントの課題
  1.2 技術評価から「テーマ自体の投資判断」への転換
  1.3 研究成果の事業化を阻む「魔の川・死の谷・ダーウィンの海」
  1.4 投資額を増やす前に証拠を増やすステージゲートの考え方

2.フェーズ別のR&Dテーマ評価
  2.1 アイデア創出から市場投入までのステージ・ゲート設計
  2.2 戦略適合・顧客価値・技術優位・事業性・実行力の評価軸
  2.3 着想、育成、量産化フェーズで評価の重みを変える方法
  2.4 ゲート1・2における探索価値と実現可能性の評価

3.本格投資前から商用化までの判断基準
  3.1 ゲート3における市場・顧客・競争優位性の確認
  3.2 基本技術、品質、再現性および重大技術リスクの評価
  3.3 価格、コスト、必要投資および投資回収の検証
  3.4 ゲート4・5における量産、品質保証、販売体制の評価

4.Go/Stopと中止・撤退の判断
  4.1 Go、条件付きGo、差し戻し、中止・撤退の使い分け
  4.2 市場・顧客・競争・技術・収益・実行・戦略の撤退トリガー
  4.3 通常ゲートと環境変化時の「緊急ゲート」の設計
  4.4 サンクコストなど中止判断を遅らせる認知バイアスへの対処

5.ステージゲートを機能させる運用と実践
  5.1 スコアリングを意思決定ではなく議論の土台として使う方法
  5.2 ゲート会議の役割分担、判定ログおよびガバナンス
  5.3 中長期テーマを早期に潰さない評価とポートフォリオ管理
  5.4 ケース演習による条件付きGoと期限付き撤退基準の設定

【質疑応答】