1節 創薬リード探索へのケモインフォマティクスの活用
1.医薬品の起源と疾病
2.抗体薬物複合体(ADC)開発における天然物のポテンシャル
3.希少放線菌Saccharothrix sp. A1506株が生産する新規抗がん剤シースsaccharothriolide類
2節 ケモインフォマティクスとAIによる化学構造の生成
1.Matched Molecular Pair解析
1.1 Matched Molecular Pair (MMP)
1.2 Matched Molecular Pairの検出法
1.3 Matched Molecular Pair解析による生物学的等価体の検索
1.4 Matched Molecular Series (MMS)
2.SAR Matrixによる新規化合物の生成と活性予測
2.1 SAR Matrixの構築方法
2.2 SAR Matrixにおける新規化合物の活性予測
2.3 SAR Matrixを用いたMatrix Metalloproteinase 1(MMP-1)阻害剤の設計
3.DeepSARMによるSAR Matrixの拡張
3.1 DeepSARMの概要
3.2 DeepSARMの学習手順
3.3 DeepSARMによるSARMの拡張
3節 少ない実験データとベイズ最適化による機能タンパク質の配列設計
1.変異体ライブラリーからの機能タンパク質探索の課題
2.配列空間の設計と探索課題
3.機械学習による配列空間探索
4.ベイズ最適化に基づく蛍光タンパク質の機能改変
4節 質量分析インフォマティクスとケモインフォマティクスによる代謝物構造推定
1.代謝物のアノテーション
1.1 ケモインフォマティクスを用いた保持時間予測
1.2 in-silicoフラグメンテーションによるMS/MSスペクトルの予測
1.3 リピドミクスにおける脂質のin-silicoフラグメンテーション
1.4 MS/MSスペクトルデータベース
2.ケモインフォマティクスを用いた構造推定法
2.1 代表的な構造推定法CSI:Finger ID
2.2 化合物クラスを予測する方法
2.3 MS/MSスペクトルネットワーク
2.4 酵素反応の情報を利用した構造推定法
3.代謝物アノテーションと構造推定の実例
5節 創薬研究に有用なデータベースとその活用のポイント
1.化合物を中心とするデータベース
1.1 世界最大級の化合物データベース:PubChem
1.2 手動でキュレーションされた生物活性を収録する化合物データベース:ChEMBL
1.3 その他,化合物を中心とする有用なデータベース
2.タンパク質を中心とするデータベース
2.1 タンパク質の配列データベース:UniProt
2.2 タンパク質の配列データベース:PDB, PDBbind
2.3 タンパク質の予測立体構造データベース:AlphaFold
3.遺伝子発現データベース
3.1 大規模な遺伝子発現データベース:GEO, Expression Atlas
3.2 毒性や疾患の理解のための遺伝子発現データベース構築プロジェクト:Open TG-GATEs,
DrugMatrix, Tox21, CMap, L1000, GTEx
4.統合データベース
4.1 創薬ターゲットの発見を支援するデータベース:Open Targets, TargetMine
4.2 化合物の選択,最適化を支援するデータベース:Binding DB, CTD
5.文献データベース
5.1 生物医学分野の文献情報データベース:MEDLINE,PubMed
5.2 MeSH用語を用いた論文検索の実例
5.3 生命科学分野のプレプリントサーバー:bioRxiv,medRxiv
6節 医薬品安全性情報DBのインフォマティクスへの活用
1.Chemotargets CLARITY
1.1 CLARITYのデータベース
1.2 CLARITYによる毒性・安全性予測モデル
1.3 CLARITYによる毒性・安全性予測
2.CLARITY PV
2.1 CLARITY PVのデータベース
2.2 医薬品の安全性シグナルの検出
2.3 医薬品の安全性問題のトランスレーショナル解析
2.4 医薬品の安全性問題の比較解析
7節 化合物ライブラリーの情報検索におけるポイント
1.ライブラリーの検索における留意点
1.1 化合物ライブラリーの大きさ
1.2 化合物構造の正規化
2.ライブラリーの検索方法
2.1 文字列検索
2.2 類似性検索
2.3 ファーマコフォア検索
2.4 部分構造・骨格構造検索
2.5 創薬分野における応用(分子プロパティ・忌避構造検索)
2.6 大規模ライブラリーの高速検索技術
3.機械学習モデルを用いたライブラリー検索、事例紹介
8節 化合物同定のためのメタボロームデータベースの活用
1.LC-MSによるノンターゲット・メタボローム解析
2.LC-MSメタボローム解析で得られる基本情報
2.1 LCの保持時間
2.2 m/z値
2.3 マススペクトル
2.4 付加イオン(アダクトイオン)とインソースフラグメンテーション
3.同定までの流れとデータベース
3.1 LC-MS分析
3.2 多変量解析等による選抜
3.3 既知化合物データベースに対する検索
3.4 マススペクトルによる選抜
3.5 試料特異性データベースによる選抜
3.6 同定
9節 第一原理計算と分子動力学計算による膜透過性の評価・推定
1.水-オクタノール分配係数の第一原理計算とQSAR法の融合
1.1 電子状態計算に基づくLogPo/wの簡易予測法
1.2 計算の詳細
1.3 計算結果
2.バイアス型拡張サンプリング法による膜透過係数の算出法[10]
2.1 自由エネルギー反応経路探索法
2.2 計算対象と計算の詳細
2.3 計算結果
3.非バイアス型拡張サンプリング法による膜透過係数の算出法[11]
3.1 並列カスケード選択型分子動力学法
3.2 計算対象と計算の詳細
3.3 計算結果 |