1節 改正GMP省令における品質システム(PQS)構築の要件
1.GMP省令改正
1.1 日本のPIC/S加盟
1.2 GMP省令改正(経緯と概要)
2.改正GMP省令の主旨
3.改正GMP省令の条文構成
4.改正GMP省令のポイント
5.医薬品品質システムの概念
6.改正GMP省令で規定される医薬品品質システム
6.1 医薬品品質システムの構築と運用
6.2 医薬品品質システムの構築のために
6.2.1 品質マニュアル
6.2.2 品質マネジメントレビュー手順書
6.2.3 品質リスクマネジメントの基本的な考え方
6.2.4 品質リスクマネジメント手順書
7.GMP事例集(2022)における医薬品品質システム
2節 品質リスクマネジメント(QRM)の具体的進め方
1.ICHQ9の品質リスクマネジメント
2.2022年GMP事例集の品質リスクマネジメント
3.「過去問」対策がリスク回避の近道
4.製造現場での不正をなくす方法
5.経営トップが招くリスク
6.「心理的安全性」の確保
7.自分たちのレベルの検証
7.1 普段ないピークの報告
7.2 過量仕込みの視点から
7.3 分析バリデーションの視点から
7.4 OOS処理の妥当性
7.5 習慣性医薬品の保管
7.6 データの見方
7.7 化血研の一斉点検の対応
7.8 溶出試験の高い値
7.9 塩酸リルマザホンとリルマザホン塩酸塩の名称違い
7.10 文書で逸脱報告を出すことの意味
8.一人ひとりの思いと行動
3節 変更マネジメントとQ12「ライフサイクルマネジメント」の実践
1.はじめに
1.1 CMC に関連する物性評価の項目
1.2 新薬開発と新薬申請
2.ICH Q12ガイドラインと関連するICH 品質ガイドライン
3.PLCM について(ICH Q12)
3.1 製品戦略を左右する製品ライフサイクルの 4つの段階
3.2 PLCM の限界(ICH Q12)
4.CMC承認後変更のマネジメント(ICH Q8(R2)及び Q11 ガイドライン)
4.1 PLCMと製造の変更管理
4.2 ICH Q8 (R2) 製剤開発 10)
4.3 Q10 医薬品品質システム 11,12)
4.4 Q11 原薬の開発と製造 13)
4.5 PLCMと固体物性技術 13)
4.6 塩形・結晶形の特許
4.7 結晶特許の具体例
5 医薬品の PLCM の事例
5.1 抗潰瘍治療剤ザンタックの製品ライフサイクル
5.2 医薬品ライフタイムマネージメント
5.3 PLCM と製剤技術
5.4 PLCMによる市場の拡大と製品価値の最大化19)
6.まとめ:経営陣の責任 27)
6.1 経営陣のコミットメント
6.2 品質方針
6.3 製品所有権における変更の管理
4節 品質リスクマネジメントを取り入れた製剤開発の事例
1.Q9の改正について
1.1 主な改正内容
1.2 ハザード特定
1.3 品質リスクマネジメントの方法論
1.4 品質リスクマネジメントの形式性
1.5 リスクベースの意思決定
1.6 主観性の管理と最小化
1.7 製品の安定供給リスクに対応する上での品質リスクマネジメントの役割
2.品質リスクマネジメントを取り入れた製剤開発の基本的考え方
3.品質リスクマネジメントを取り入れた製剤開発の事例
3.1 開発の一環としての品質リスクマネジメント
3.2 パイロットスケール段階での品質リスクマネジメント
3.3 重要品質特性
3.4 重要工程・重要パラメータの推定と重要品質特性の管理戦略の提案
3.5 重要工程及び重要中間体の管理
5節 QbDを用いた造粒プロセスの設計事例と変更管理への活用
1.QbDによる製剤開発
1.1 従来の製剤開発とQbDによる製剤開発との比較
1.2 QbDに基づく製剤開発
2.ICH Q8による造粒工程の設計
2.1 撹拌造粒により粒度分布がシャープで収率の良い顆粒を得るための条件
2.2 撹拌造粒により高細粒収率を得るための最適化とデザインスペース
2.3 流動層造粒で目的粒径を得るためのCPP(重要工程パラメータ)を特定
3.QbDを用いた造粒プロセスの設計事例10)
3.1 処方および目標製品品質プロファイル(QTPP)
3.2 乾式造粒における要因と工程パラメータ
3.3実験計画法
3.4乾式造粒実験方法
3.5 顆粒の製品品質・CQAに対する寄与度および設計の最適化
3.6 顆粒の設計・生産およびデザインスペース
4.QbD変更管理への活用
6節 製造業者として申請書記載内容のグレー部分への対応
1.日米欧における変更事項の重度区分
2.軽微変更/一部変更申請の確認
3.一部変更承認(一変)申請の判断と記載法
3.1 品質に影響するかどうかの判断
3.2 各社によって判断が分かれていると思われている点;
4.MF登録事項の変更
5.薬事対応(一変/軽微)の判断
5.1 軽微変更か、一変申請が必要な変更かは第0210001号通知に基づいて判断
5.2 製造販売承認書の記載からの判断
5.3 製造販売承認書の記載(届出事項と一変事項)と当局の判断の相違の場合
7節 医薬品品質システムを活用した製造販売承認事項の遵守体制構築
1.改正GMP省令における承認事項の遵守
2.承認事項と製造方法の相違が生じる要因
3.変更管理における製造業者と製造販売業者(MFにおける国内管理人)のコミュニケーション
4.品質システムの活用
5.知識管理における課題
8節 製造業者としての異常/逸脱の現場判断と対応の効率化
1.逸脱管理とは
2.逸脱の範囲
3.逸脱処理手順(逸脱の管理)
3.1 逸脱の是正・予防措置(CAPA)の目的
3.2 逸脱の区分管理とリスクマネジメント4)
3.3 試験規格逸脱(OOS)対応
3.4 CAPA対応のおける留意点
4.逸脱防止のための教育訓練
5.その他、逸脱の一般的な事例
9節 社内のクオリティーカルチャーの醸成
1.なぜクオリティカルチャーが重要視されることになったか
2.不正が生まれるメカニズム
3.不正文化は静かに進行し、容易に取り除けない
4.些細な事をおろそかにしない
5.割れ窓理論に学ぶ
6.心理的安全性を高める
7.トップの意識が重要
10節 試験検査室における教育訓練
1.試験検査室の役割と責任
1.1 品質管理の重要性
1.2 倫理とコンプライアンス
2.人材育成と教育プログラム
2.1 企業の品質方針と教育プログラムとの関連付け
2.2 試験検査室の教育の進め方
3.実効性のある教育訓練のために
3.1 OJT(On the JOB Training)重視のトレーニング
3.2 技能評価試験の実施
3.3 試験メンター制度の導入
3.4 継続的な学習環境の提供
3.5 ピアレビュー制度
3.6 モチベーション向上策の検討
3.7 最新技術の導入
4.不正防止のための教育
4.1 不正の三要素
4.2 試験検査室で起こりうる不正
4.3 不正防止策の整備
4.4 不正防止策の教育
11節 製品品質照査による品質リスクマネジメント
1.「製品品質照査」導入の経緯とその背景
1.1 改正GMP省令における規定(施行通知から省令へ)
1.2 「製品品質照査」の目的
1.3 照査すべき項目
1.4 製品品質照査実施の基本的な考え方
1.5 製品品質の照査報告書記載例
1.6 製品品質照査の手順書
2.品質リスクマネジメント
2.1 品質リスクマネジメントとは
2.2 品質リスクマネジメントの基本的な考え方
3.本ガイドラインの改正の要点
4.製品品質照査における品質リスクマネジメント
4.1 製品品質照査における品質リスクマネジメントの考え方
4.2 具体的な品質リスクマネジメントの実施方法
4.3 GMP事例集(2022)における品質リスクマネジメントの考え方
4.4 品質リスクマネジメントに関するガイドラインの付属書U
12節 医薬品品質システムにおける責任役員の役割とマネジメントレビュー
1.品質システムの構築
1.1 GMP省令第3条の3
1.2 施行通知
1.3 GMP事例集
2.マネジメントレビュー
3.製造業者経営陣の役割
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