高熱伝導 樹脂 セミナー
        
エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
 
<セミナー No.406414>

★フィラーの配向、樹脂との複合化による熱伝導性の向上と材料設計のポイント

【Live配信セミナー】
高熱伝導樹脂の設計と

フィラー配向、複合化技術


■ 講師
1. 三菱ケミカル(株) アドバンストソリューションズ統括本部 技術戦略本部 情電技術部 機能性エレクトロニクスグループ 主任研究員  木村 章則 氏
2. 九州大学 大学院システム情報科学研究院 助教 博士(工学) 稲葉 優文 氏
3. 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 教授 博士(工学) 棚橋 満 氏
4. NB リサーチ 代表 野村 和宏 氏
■ 開催要領
日 時

2024年6月21日(金) 10:00〜16:40

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

<10:00〜11:30>

1.特殊窒化ホウ素凝集体フィラーを用いた高放熱絶縁シート材料の開発とパワーデバイス用途への展開

三菱ケミカル(株) 木村 章則 氏

 

【講演ポイント】
 三菱ケミカルでは、特殊窒化ホウ素凝集体を用いて、高熱伝導性及び高絶縁性を両立したシート材料の開発を行っている。 本講座では、弊社開発品の材料特性に加えパワーデバイス用途への展開を見据えた実装デバイス評価や業界動向に関して講演する。

【プログラム】
1.会社紹介 / 事業紹介 / テクノロジープラットフォーム
2.三菱ケミカルでの放熱シート材料の開発
 2.1 キーマテリアルとなる特殊窒化ホウ素凝集体
 2.2 特殊窒化ホウ素凝集体を用いた高放熱絶縁シート材料
 2.3 熱伝導率、耐電圧、比誘電率などの特性評価
3.金属放熱基板 (IMB) としてのアプリケーション
 3.1 材料の耐久性、優位性
 3.2 モジュール実装による発展的評価
4.更なる高性能化と今後の展望
5.まとめ

【質疑応答】


<12:20〜13:20>

2.電界整列による放熱シート材の高性能化の可能性

九州大学 稲葉 優文 氏

 

【講演ポイント】
 複合材料の機能化や異方性付与のために利用可能な、電界整列というフィラーを整列することができる手法について、理解を深められます。

【受講対象】
 放熱材料のうち、特に放熱シートに関する設計・製造・販売関係の方々

【受講後、修得できること】
 電界による粒子操作技術の知識

【プログラム】
1.放熱シートの概要
2.電界整列による性能向上
 2.1 粒子の整列事例
 2.2 電界整列の原理
 2.3 回転電界整列法
 2.4 熱伝導率測定
3.実験・結果
 3.1 放熱シートの作製方法
 3.1 放熱シートの内部構造
 3.2 球状粒子の整列(ダイヤモンド粒子を例に)
 3.3 板状粒子の整列(多結晶ダイヤモンドフレークと板状アルミナを例に)
4.意図的熱伝導率分布
 4.1 熱分布シートの提案
 4.2 作製方法
 4.3 熱特性評価結果

【質疑応答】


<13:30〜15:00>

3.フィラーとの複合化による樹脂の熱伝導特性向上のキーポイントとコンポジット開発事例

富山県立大学 棚橋 満 氏

 

【講演ポイント】
 樹脂材料の放熱特性向上を目指した高熱伝導性無機フィラーの分散・充填による複合化技術の現状を、複合材料(コンポジット)開発事例を交えて紹介します。
 また、コンポジットの熱伝導性とフィラー充填構造(コンポジット微視構造)の関係や、フィラーとの複合化による樹脂の高熱伝導化技術開発のキーポイントを解説します。

【プログラム】
1.熱伝導の基礎
 1.1 フーリエの法則と熱伝導率
 1.2 熱伝導メカニズム
2.熱伝導材としてのフィラーの分類と特徴
3.フィラーとの複合化による樹脂の熱伝導特性向上のキーポイントとコンポジット開発事例
 3.1 フィラーが樹脂系コンポジットの熱伝導特性に及ぼす影響要因
 3.2 異種異形2粒子複合フィラーを用いたエポキシ樹脂系コンポジットの調製および熱伝導特性評価

【質疑応答】


<15:10〜16:40>

4.熱伝導性エポキシ樹脂の設計と半導体、パワーデバイス用封止材への応用

NBリサーチ 野村 和宏 氏

 


【習得できる知識】
・パワーモジュールを含む半導体パッケージの概要
・パワーモジュールを含む半導体パッケージ向け封止材の要求特性と設計
・放熱エポキシ樹脂の設計
・放熱フィラーについて

【プログラム】
1.半導体に対する要求
 1.1 小型化
 1.2 高速化
 1.3 省電力化
2.半導体封止材の設計
 2.1 半導体封止材の基本要求特性
3.半導体の発熱問題
 3.1 CPU、GPUの発熱
 3.2 パワーデバイスの発熱
4.発熱に対する封止材の対応
 4.1 放熱性樹脂の基本
 4.2 樹脂の構造からのアプローチ
 4.3 放熱性フィラーの使用
5.熱伝導エポキシの今後

【質疑応答】


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