CO2 分離 セミナー
        
CO2の有効利用技術の開発
CO2の分離・回収・貯留技術の開発とプロセス設計
 
<セミナー No.406421>

★ CO2分離性能、プロセスのコスト評価、、、 動向、開発状況を徹底解説!

【Live配信セミナー】

MOF/PCPを利用したCO2分離・回収技術


■ 講師
1. 関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 博士(工学) 田中 俊輔 氏
2. 北海道大学 大学院地球環境科学研究院 統合環境科学部門 教授 野呂 真一郎 氏
3. 日本製鉄(株) 先端技術研究所 環境基盤研究部 上席主幹研究員 博士(理学) 上代 洋 氏
4.

SyncMOF(株) 取締役 副社長 兼 CTO 博士(理学) 堀 彰宏 氏

■ 開催要領
日 時

2024年6月3日(月) 10:00〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込み)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

<10:00〜11:30>

1.ガス分離用MOFベース膜の進展とCO2分離に関する課題

関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 博士(工学) 田中 俊輔 氏

 

【講演概要】
次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)について、合成・評価方法の基礎から、ガス分離の応用までを解説します。また、MOFの形態制御の一つとして薄膜化技術を取り上げ、膜分離法によるCO2分離回収への応用に関する国内外の開発状況を概観します。

【受講対象】
MOFの合成と基本物性を把握したい方、これからMOFの研究を始める方から、始めてみたがその合成に困っている方まで、CO2分離・回収へのMOFの応用可能性について興味のある方など

【受講後、習得できること】
MOFの合成と基本物性、MOFの薄膜化技術と評価方法、膜分離の基本原理と測定方法、CO2分離への応用例、国内外の開発状況



1.MOF概要
 1.1 MOFの特徴(長所と短所)
 1.2 MOFと既存多孔質材料との違い
 1.3 MOFのコスト
 1.4 MOFの安定性


2.MOFの合成方法と吸着特性
 2.1 基本的な設計指針と合成方法の課題
 2.2 様々な合成方法
 2.3 MOFの構造柔軟性と吸着性能


3.MOFベース分離膜
 3.1 膜分離に関する定義と測定手法
 3.2 膜透過機構
 3.3 MOF製膜の留意点と様々な製膜方法
 3.4 MOFベース膜のCO2分離性能と課題


4.まとめ(実用化への課題と展望)


【質疑応答】


<12:10〜13:40>

2.二酸化炭素分離へ向けた柔らかい金属有機構造体MOFの開発

北海道大学 大学院地球環境科学研究院 統合環境科学部門 教授 野呂 真一郎 氏

 

1.MOFとは?

2.柔らかいMOF

3.柔らかいMOFを用いた二酸化炭素分離

4.ガラスMOFと二酸化炭素分離への応用


【質疑応答】


<13:50〜15:20>

3.MOF/PCPを利用した省エネCO2分離・回収プロセス

日本製鉄(株) 先端技術研究所 環境基盤研究部 上席主幹研究員 博士(理学) 上代 洋 氏
 

【講座概要】
「大規模酸素分離は深冷分離法一択」とは異なり、CO2分離は、排出源(CO2濃度、温度、排出量)、分離CO2の質(純度他)により、様々な分離法が想定され、何が優れているかが非常にわかりにくい。さらに新規固体分離剤であるMOF/PCPは、いまだに認知度が高くないことに加え、既存固体分離剤とは全く異なる原理でCO2を分離する物もあり、CO2分離材としての評価は非常に難しい。本講座では、MOF/PCPを利用したCO2分離の基礎から、最新のトピックスまでを網羅し、MOF/PCPの優位性を紹介する。



【受講対象】
MOF/PCPをよくご存じない方、これから扱ってみたい方、MOF/PCPを用いたCO2分離の基礎を学びたい方

【受講後、習得できること】
既存固体CO2分離材とMOF/PCPの違い、MOF/PCPの優位性、MOF/PCPならではの特殊なCO2分離現象、MOF/PCPを利用したCO2分離プロジェクト等の最新動向



1.MOF/PCPによる吸着、分離の基礎
 1.1 MOF/PCPによる吸着、分離
 1.2. 多量吸着の設計
 1.3. 選択性の設計

2.実用的なCO2分離の課題
 2.1 不純物の影響
 2.2 CO2回収のコスト
 2.3 MOF/PCPのコスト

3.MOF/PCPによるCO2分離の具体例
 3.1 Direct Air Captureへの応用
 3.2 「耐水型」MOF/PCPの利用
 3.3 アミノ基修飾MOF/PCPの利用
 3.4「ゲート型」MOF/PCPの利用
 3.5 MOF/PCPによるCO2分離の企業、プロジェクト


【質疑応答】


<15:30〜17:00>

4.MOFを基盤とした省エネルギーCO2回収システム

SyncMOF(株) 取締役 副社長 兼 CTO 博士(理学) 堀 彰宏 氏
 

1.エネルギー資源の変遷におけるMOFの重要性

2.自己集積型ナノポーラス材料・MOF

3.高機能ナノポーラス材料の開発を目的とした最先端物性測定技術
 3.1 放射光を用いたMOFおよび吸着ガス分子の可視化技術
 3.2 高機能MOF材料の設計

4.MOF実用化への道
 4.1 MOFを活用した新しいガス輸送インフラ
 4.2 MOFを利用した工場排気・大気中のCO2直接回収装置と新しい商品


【質疑応答】


CO2 分離 回収 セミナー