バイオマスフィラー 分散 セミナー
        
プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
塗工液の調製、安定化とコーティング技術
 
<セミナー No.411414>
【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★グリーンコンポジットを実現させる樹脂への植物由来フィラーの分散技術とは

★相溶化剤の使い方とCNF、竹繊維を用いた実際の材料設計事例

バイオマスフィラー

樹脂への分散、複合化技術


■ 講師
1. 理研ビタミン(株) 化成品改良剤開発部 化成品技術第2グループ  グループリーダー 稲垣 啓介 氏
2. (公財)名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員(名古屋大学名誉教授) 博士(工学) 小長谷 重次 氏
3. 同志社大学 名誉教授/同大学先端複合材料研究センター 研究員 神奈川大学 工学研究所 客員教授 工学博士 藤井 透 氏
■ 開催要領
日 時 2024年11月25日(月) 11:15〜16:10
会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき49,500円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき44,000円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

<11:15〜12:00>

1.木粉などの天然物を樹脂に配合できる相溶化剤の紹介と適用事例

理研ビタミン(株) 稲垣 啓介 氏

 

【講演ポイント】
 昨今、樹脂量削減のために木粉、米粉、卵殻、石灰石、澱粉などの天然物を樹脂に配合した素材が多く使われるようになってきています。また、リサイクル樹脂の補強のためにガラスファイバーやセルロースナノファイバーを配合した素材が多く使われるようになってきます。これらの混ざりにくい成分を樹脂に混ざるために相溶化剤が求められてきています。
 当社ではマレイン化PPをはじめとした相溶化剤を製造販売しております。高い変性率を基本的な特徴としています。ほかにも他社にない特徴的な相溶化剤をラインナップしております。これらの製品の概要、効果、機構等をご説明させていただきます。

【プログラム】
1.理研ビタミンのご紹介
 1.1 会社概要
 1.2 歴史
 1.3 事業紹介
 1.4 拠点紹介(国内、海外)
2.高分子界面活性剤
 2.1 高分子界面活性剤とは
 2.2 マレイン化PP
 2.3 エマルション型マレイン化PP
 2.4 エーテル結合型相溶化剤
 2.5 マレイン化PLA
 2.6 耐衝撃改良/超低融点マレイン化PP
 2.7 その他の高分子界面活性剤
 2.8 環境対応への取り組み

【質疑応答】


<13:00〜14:30>

2.セルロースナノファイバーの活用に向けた表面処理、複合化技術の開発動向

(公財)名古屋産業科学研究所 小長谷 重次 氏

 

【講演ポイント】
 本講演では、話題となっているセルロースナノファイバー(CeNF)のスラリーやポリマーへの分散に不可欠なCeNFの化学的および物理的表面処理、そしてポリマーとの複合化に関し、最近の動向につき紹介する。
 本講により、CeNF充填時の課題、その解決策につきヒントが得られると確信する。

【プログラム】
1.はじめに
2.CeNF表面の化学的及び物理的特性
3.CeNFのポリマーとの複合化
 3.1 CeNF複合化時の課題
 3.2 複合化における相溶性
4.CeNF表面処理とその複合体の研究開発動向
 4.1 化学的表面処理
  4.1.1 OH基の変性
   @エステル化
    @)無水酢酸処理(アセチル化)
    A)無水コハク酸処理
   Aエーテル化
  4.1.2 COOH(Na)の変性
   @酸塩基反応による変性
   A金属イオン交換反応
 4.2 物理的表面処理
   @リン酸及びその塩
   Aスルホン酸およびその塩
   Bグリセリン及びグリセリンエステル
   C高分子分散剤
   D無機物(ケイ酸カルシウム水和物、金属粒子、炭素化合物)
5.まとめ

【質疑応答】

 

 

<14:40〜16:10>

3.竹繊維を中心とした天然植物繊維を使った複合材料の実際とその可能性

同志社大学 神奈川大学 藤井 透 氏

 

【講演ポイント】
 本講演では、最近自動車への適用も話が進められつつある、竹繊維について、他の天然繊維と対比しながら、活用、その複合材料応用について解説する。

【プログラム】
1.利用可能な天然植物繊維の種類と特性、抽出方法
2.なぜ竹なのか
 2.1 竹繊維とは
 2.2 豊富で未利用な竹(EU,北米にはないバイオマス)
 2.3 竹繊維繊維の種類と取り出し方法
 2.4 竹繊維の課題
3.竹長繊維/短繊維の活用の具体例
 3.1 竹風味を生かした長繊維強化材
 3.2 竹繊維を用いたFRP
 3.3 短繊維を用いた不織布
  リサイクルカーボン繊維とのハイブリッドについても言及
 3.4 竹繊維強化射出成形ペレットの製造とその特性、利用例
4.竹粉体による熱可塑性樹脂の充填剤
5.竹から抽出したセルロースナノファイバーの実用課題
6.竹繊維/綿混紡糸
7.イネ科植物繊維の活用
8.おわりに

【質疑応答】


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