バイオマス モノマー セミナー
        
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
バイオマス材料の開発と応用
 

<セミナー No 502221>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★使用したポリマーの各種物性、粘着剤・コーティングなどの実例、市場動向まで一挙公開!

バイオマス由来モノマー
開発と応用事例

■ 講師

1. 大阪有機化学工業(株) 化成品部 化成品課 主任 飯塚 大輔 氏

2.

阪本薬品工業(株) 研究所 素材開発グループ グループリーダー 宮路 由紀子 氏
3. 奈良先端科学技術大学院大学 メディルクス研究センター 教授 博士(工学) 網代 広治 氏

4.

リンテック(株) 研究所 製品研究部 粘着材料研究室 主幹研究員 鈴木 伸哉 氏
■ 開催要領
日 時 2025年27日(金)   10:00〜17:00
会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60
,500円

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【10:00-11:30 】

1.バイオマスアクリレートの種類と特徴 
              
大阪有機化学工業(株) 化成品部 化成品課 主任 飯塚 大輔 氏
 

【講座の趣旨】
  近年、持続可能な開発目標(SUSTAINABLE DELVELOPMENT GOALS)に関する活動が世界的に活発になっている。展示会や各社CSRなどでも、SDGs指針を元に取り組む企業が増加している。 一方、化学業界では、マイクロプラスチックによる海洋汚染対策や二酸化炭素の排出削減等が急務とされている。これまでプラスチック製品は主に石油ナフサから生み出されており、生産活動においては二酸化炭素を排出するのみとなっている。二酸化炭素の排出削減対策として、二酸化炭素を吸収する植物由来への原料ソース転換が考えられている。本発表ではアクリル酸エステルにおけるバイオマス化の開発動向についてご紹介する。


1.アクリレートの現状と用途
 1.1 アクリレートとは?
 1.2 アクリレートの用途

2.カーボンニュートラルへの転換

3.バイオマス原料について
 3.1 バイオマス原料が求められる背景
 3.2 バイオマス材料の現状

4.アクリレートのバイオマス技術・材料
 4.1 クリレートの原料について
 4.2 アクリル酸のバイオマス化
 4.3 アクリレートのバイオマス化
 4.4 バイオマスアクリレートへの置き換えの例


【質疑応答】


【12:10-13:40】

2.ポリグリセリン系アクリレートの特性とその応用

阪本薬品工業(株) 研究所 素材開発グループ グループリーダー 宮路 由紀子 氏
 

 

【習得できる知識】
多官能アクリレートの使い分け、ポリグリセリン系アクリレートの材料特性を知ることができます。

【講座の趣旨】
ポリグリセリン系アクリレートの構造とその特性に焦点をあて、日々のフォーミュレーション業務に役立つ情報をご提供いたします。また、多官能アクリレートのバイオマス化の観点からも、データをご紹介したいと思います。

1.多官能アクリレートとは
 1.1 アクリレートモノマーの種類と特長
 1.2 機能性アクリレートモノマーの種類と特性
 1.3 ポリグリセリン系アクリレートの開発コンセプト
 1.4 ポリグリセリン系アクリレートのモノマー特性

2.ポリグリセリン系アクリレートの機能性
 2.1 速硬化性
 2.2 柔軟性(低カール性・耐屈曲性)
 2.3 硬度と柔軟性の両立
 2.4 耐溶剤性
 2.5 親水性
 2.6 防曇性

3.ポリグリセリン系アクリレートのアプリケーション紹介
 3.1 特許情報
 3.2 SYシンテック(R)SAシリーズの製品紹介

【質疑応答】


【13:50-15:20】

3.バイオマスとポリトリメチレンカーボネート誘導体のブレンド

奈良先端科学技術大学院大学 メディルクス研究センター 教授 博士(工学) 網代 広治 氏

 

【習得できる知識】
 分解性高分子の合成法の例・破断試験の例・バイオマス複合材料の例


【講座趣旨】
 分解性高分子の多様化やバイオマスの有効利用の観点から新規高分子材料の設計について、講演者が最近の試みている研究例を紹介する。

1.研究概念
 1.1 PhD時代の研究課題:らせん高分子合成
 1.2 新規高分子材料創出の考え方

2.分子設計に基づいた機能性高分子の合成例
 2.1 オリゴエチレングリコール鎖を有するトリメチレンカーボネート誘導体
 2.2 光反応性部位を有するトリメチレンカーボネート誘導体
 2.3 長鎖アルキル基を有するトリメチレンカーボネート誘導体
 2.4 嵩高い置換基を有するトリメチレンカーボネート誘導体
 2.5 種々の直鎖アルキル基を有するNビニルアミド誘導体
 2.6 二重結合を主鎖に有するポリトリメチレンカーボネート誘導体
 2.7 静電的相互作用を有するポリトリメチレンカーボネート誘導体
 2.8 櫛型構造を有するポリウレタン誘導体
 2.9 末端に機能性置換基を導入したポリ乳酸
 2.10 交互積層薄膜を利用した蓄熱材粒子コーティング

3.キトサンとポリトリメチレンカーボネート誘導体のブレンド
 3.1 キトサンとのブレンド材料の背景
 3.2 ブレンドする分解性高分子の設計(大きな双極子モーメント)
 3.3 多価アルコールを有するポリトリメチレンカーボネート誘導体合成
 3.4 キトサン/ポリトリメチレンカーボネート誘導体の力学強度

4.天然ゴムとポリトリメチレンカーボネート誘導体のブレンド
 4.1 天然ゴムとのブレンド材料の背景
 4.2 ブレンドする分解性高分子の設計(低いガラス転移点)
 4.3 セルロース微結晶へポリトリメチレンカーボネートのグラフト化
 4.4 天然ゴムとセルロース/ポリトリメチレンカーボネートの力学強度

【質疑応答】


【15:30-17:00】

4.バイオマス粘着剤の開発、応用事例
 
リンテック(株) 研究所 製品研究部 粘着材料研究室 主幹研究員 鈴木 伸哉 氏

 

【講座の趣旨】
  CO2排出量削減や資源循環を目的として、各社様々な環境対応製品の開発に取り組んでいる。粘着製品の環境対応には様々なアプローチがあり、バイオマス由来原料の活用と合わせて、無溶剤化、紙化(脱プラスチックス化)、薄膜化、リサイクル材料の活用など様々な手法を組み合わせて高機能化を図ることが重要である。本講座では、各種粘着剤へのバイオマス原料の導入手法や各種注意点、機械学習(ベイズ最適化)を活用した開発効率化、および環境対応粘着ラベル製品事例について説明する。


1.はじめに
 1.1 粘着ラベルの基本構造とCO2排出量削減に向けた取り組み

2.バイオマス度とマスバランス方式について

3.溶剤型アクリル系バイオマス粘着剤
 3.1 バイオマスアクリルモノマー
 3.2 バイオマスタッキファイヤー

4.エマルション型アクリル系バイオマス粘着剤
 4.1 乳化重合法について
 4.2 タッキファイヤーエマルション添加法
 4.3 タッキファイヤー内添法

5.ホットメルト型ゴム系バイオマス粘着剤
 5.1 ホットメルト型ゴム系粘着剤の基本配合
 5.2 ホットメルト型ゴム系粘着剤の粘着物性に及ぼすタッキファイヤー種の影響

6. 機械学習(ベイズ最適化)活用
 6.1 ベイズ最適化とは
 6.2 ベイズ最適化による配合最適化

7.バイオマス粘着剤を用いた環境対応粘着ラベル紹介

【質疑応答】


 

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