【習得できる知識】
・フィラーの基礎と特性評価
・最近のカップリング剤の最適処理
・フィラーと樹脂の最適混合技術
・フィラーの分散性評価
・フィラーに関わるクレーム対策
・統計的手法の実例
【講座の趣旨】
本セミナーでは、フィラーを樹脂に混合する際の知識と現場的な処方テクニックの習得が可能です。フィラーの特性を評価すると共に、フィラーと樹脂との最適な配合設計を達成するためのカップリング剤の利用法
(種類、添加量、添加方法、組合せ、処理順序、ナノフィラー対策、新規な開発品) を明らかにし、材料設計とクレーム対策の対策にします。さらにフィラー分散評価を提示し、複合材料特性との関連性を求め、最適なカップリング処方を解説します。
1.フィラーの基礎
1.1 最近におけるフィラーの複合化技術
1.2 フィラーの種類と機能発現
1.3 フィラー表面の水(フィラー凝集、混練性、成形性の影響)
2.フィラー特性評価
2.1 粒度分布、表面張力、ゼータ電位、湿潤熱の測定事例
2.2 板状フィラーの有用性
3.カップリング剤の種類と効能
3.1 カップリング剤の種類(シラン剤、チタネート剤、アルミネート剤など)
3.2 カップリング剤使用時の最適な手順
3.3 カップリング剤の反応性
3.4 フィラー表面の酸性度とカップリング剤の反応性
3.5 フィラーの乾燥方法
3.6 表面処理装置によるフィラー表面の疎水化の違い
3.7 スプレードライ法の良否
3.8 金属不純物の影響(熱老化、変色の防止)
3.9 カップリング剤の樹脂への塗布
3.10 新規なカップリング剤
4.フィラーと樹脂との混合手法
4.1 樹脂粘度の影響
4.2 混合方法の違いと機能発現 (熱伝導率など)
4.3 混練順序の影響(樹脂、フィラー種類、添加剤など)
4.4 マスターバッチの有用性
4.5 カップリング剤の添加順序
4.6 樹脂劣化の問題 (フィラーの酸・塩基性度)
5.フィラーの分散性評価
5.1 顕微鏡的手法
5.2 X線的手法
5.3 音響学的手法
5.4 レオロジー的手法
6.耐衝撃性に及ぼすPP系材料のフィラー効果
6.1 フィラー特性:微粒子、表面処理、最適配合量、凝集粒子率
6.2 樹脂特性:耐衝撃性樹脂
7.熱伝導性に及ぼすフィラー効果
7.1 フィラーの大量充填、ネットワーク化など
8.統計的手法を用いた最適な樹脂/フィラー系の特性予測
9.まとめ
【質疑応答】
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