動的粘弾性 レオロジー セミナー
        
ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
 

<セミナー No 504211>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ 時間温度換算則の概念、マスターカーブの作成法! データ⇔構造⇔物性の関係!

動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ

■ 講師

1.

東亞合成(株) 川崎フロンティエンスR&Dセンター 研究支援課 高田 じゆん 氏

2.

(株)日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ 主任 大久保 信明 氏
■ 開催要領
日 時

2025年4月9日(水) 10:00〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき
55,000円

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:00-13:50】 (途中 昼休みを含みます)

1.動的粘弾性測定と温度時間換算則、WLF式

東亞合成(株) 川崎フロンティエンスR&Dセンター 研究支援課 高田 じゆん 氏
 

【習得できる知識】
・応力緩和測定や周波数分散測定などの各測定の意味と関係
・マスターカーブの作り方と応用例

【講座の趣旨】
レオロジーは様々な材料を対象にしており、特に高分子分野でよく研究されています。そのため高分子レオロジーには多くの蓄積がありますが、この膨大さが入門者にとって障壁になることもあります。そこで本セミナーでは高分子のレオロジーを理解するうえで重要な「温度時間換算則」に内容を絞って、基本から応用までをお話しします。 土台をしっかり作って、参加者の皆さんそれぞれのテーマを進めていくのに役立つ内容のセミナーにしたいと考えています。水泳でいうと「まず、前へ進んでいくことと息継ぎができるようにする」といったイメージです(レオロジーの海で溺れないために!)。


1.レオロジーの基本
 1.1 弾性体と粘性体の性質
 1.2 粘弾性体の性質
 1.3 マックスウェルモデルで緩和時間を考える(応力緩和)
 1.4 ひずみ速度と粘弾性体の応答

2.静的測定と動的測定
 2.1 レオロジー測定の分類
 2.2 周波数分散測定と応力緩和測定
 2.3 マックスウェルモデルを使った周波数分散測定の解析
 2.4 「デボラ数」で周波数分散測定と温度分散測定を考える

3.温度時間換算則とWLF式
 3.1 応力緩和と周波数分散のマスターカーブ
 3.2 温度時間換算則とマスターカーブ
 3.3 WLF式による温度時間換算則の整理
 3.4 マスターカーブの応用例

【質疑応答】


【14:00-17:00】

2.チャートの見方から学ぶ粘弾性測定の活用法

(株)日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ 主任 大久保 信明 氏

 

【講座の趣旨】
 動的粘弾性測定は、高分子材料の硬さ柔らかさ、またはガラス転移温度などを定量的に測定できるのみならず、高分子の分子運動や分子構造に関する情報を得ることができることから、ゴムやプラスチックまたは複合材料などの高分子材料の分析・試験・評価に欠かせない測定手法として広く利用されています。
  本講では,高分子材料の動的粘弾性測定について、基本原理を平易に解説するとともに、典型的な測定例を紹介しながら粘弾性チャートの見方のポイントを解説します。

1.動的粘弾性の概要
 1.1 弾性と粘性
 1.2 粘弾性挙動
 1.3 変形様式
 1.4 緩和の種類

2.動的粘弾性データ解析の基本
 2.1 温度分散と周波数分散
 2.2 ガラス転移温度
 2.3 はずむゴムとはずまないゴム(tanδとは)
 2.4 見かけの活性化エネルギー解析
 2.5 マスターカーブ

3.粘弾性特性に及ぼす分子構造の影響
 3.1 高分子材料の力学的性質に影響を及ぼす因子
 3.2 分子量の影響
 3.3 橋かけの影響
 3.4 結晶形態と結晶度の影響
 3.5 可塑化の影響
 3.6 共重合の影響
 3.7 ポリマーブレンド
 3.8 分子配向の影響
 3.9 複合材料
 3.10 熱硬化性樹脂の硬化挙動,硬化度の影響
 3.11 熱履歴の影響
 3.12 湿度の影響
 3.13 動的粘弾性測定によって得ることのできる知見

【質疑応答】

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