【講演ポイント】
粉砕は粉を生成する粉体工学的単位操作の中でも重要な操作である。
最近では、単に微粉砕する、あるいはシャープな粒度分布にするといった粉砕だけでなく、生成される個々の粒子形状を、都合の良い粒子形状になるように調製し、粉砕した材料を使用することで、高機能・高付加価値製品製造の決め手とすることも多い。
本講演では、粒子径分布、粉砕理論、表面エネルギーなどの粉砕の基礎と、装置条件設計に役立つ粉砕理論、メカノケミカル効果やメカノケミカル重合反応、粉砕による新たな材料製造法などの粉砕の応用にについて、解説する。
1.粉粒体を扱う上で抑えておきたい基礎知識
1-1 粉体とは
1-2 大きさと分布
1-3 密度と硬度
1-4 表面電位
1-5 粉粒体間に働く付着力
1-6 粉粒体の力学的特性(粉粒体の流動性)
2.粒子径と粒子径分布の解説とその分析方法
2-1 粒子径と粒度分布、その測定法
2-2 比表面積と比表面積径
3.粉砕および粉砕装置
3-1 粉砕とその目的
3-2 破壊の機構
3-3 様々な粉砕装置
4.条件設計に役立つ粉砕理論、表面エネルギーの解説
4-1 砕成物の例とその粒子径分布
4-2 固体の破壊と表面エネルギー
4-3 粉砕と結晶構造変化
5.メカノケミカル法による材料合成と応用
5-1 メカノケミカル効果とは
5-2 メカノラジカル
5-3 メカノケミカル重合反応
5-4 メカノケミカル反応による機能性材料の合成
【質疑応答】
|