【講演概要】
自動車や建築業界で昨今音響メタマテリアルの研究開発が盛んにおこなわれています。その理由は、従来の吸音材・遮音材だと対策が難しい周波数帯域に対して適用できる可能性を有しているからにほかなりません。ただ、音響メタマテリアルを用いるとはいえ、そこで発現する吸音や遮音のメカニズムや正しい評価法をしっかり理解しておくことは非常に重要です。このセッションでは、吸音・遮音の基本的な考え方に加え、吸音材や遮音材の内装としてよく用いられる多孔質材料の吸音メカニズムについて紹介したうえで、吸音・遮音性能の代表的な計測方法およびその注意点についてご説明と、不織布・ウレタンをはじめとした当社の
NV 関連素材について紹介します。
1.自己紹介・会社紹介
2.吸音・遮音の基礎
2.1 吸音、遮音と音響メタマテリアル
2.1 吸音、遮音とは
2.2 吸音:反射、インピーダンス
2.3 遮音:質量則、剛性則、コインシデンス、二重壁
3.吸音・遮音性能の測定方法
3.1 吸音率・透過損失
3.2 音響管を用いた吸音率・透過損失測定、測定の注意点
3.3 残響室を用いた吸音率・透過損失測定、測定の注意点
4.多孔質材料の吸音メカニズム
4.1 多孔質材料中の音波の振る舞い
4.2 毛細管モデル
4.3 Rigid frameモデル、Limp frameモデル、Biotモデル
【質疑応答】
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