ステージゲート 進捗管理 中止 撤退
        
『出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方』
『研究開発の“見える化”によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方』
 
<セミナー No.505504>
【Live配信】

★ステージゲートをどのように導入するか!他の手法とどのように組み合わせて使うか!
★各ステージごとの通過基準の設定!透明性ある評価の仕組みを詳解します!

ステージゲート法による
R&D進捗管理とGo/Stop判断


■ 講師
1.

千葉工業大学 未来変革科学部 教授 新谷 幸弘氏

2. ハイケム(株) 貿易本部 営業支援室 コンサルティング担当部長 横田 博氏
3. メルクエレクトロニクス(株) 薄膜ソリューションズ SOD開発部 部長 宗像 基浩氏
4. (株)オキサイドパワークリスタル 取締役 量産開発本部長 中西 秀夫氏
5. 日鉄ケミカル&マテリアル(株) 経営企画本部 ゼネラルマネジャー 宮永 俊明氏
6. 村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート (元技術開発センター 所長) 中尾 敬史氏
■ 開催要領
日 時

2025年5月21日(水)10:30〜16:15
2025年5月22日(木)10:30〜16:15

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込み、資料付) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕

大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい。

■ プログラム

<5月21日(水)10:30〜12:00>

【第1部】ステージゲート法による R&Dプロジェクト管理

千葉工業大学 未来変革科学部 教授 新谷 幸弘氏

【講演趣旨】
研究開発では市場ニーズの変化や技術革新への迅速な対応が求められる一方で、新規プロジェクトへの投資リスクを適切に管理する必要があります。本講演では、新製品開発の成功率向上に寄与するステージゲート法に焦点を当て、その目的や各ゲートでの評価基準の役割を解説します。さらに、従来型プロセスであるウォーターフォールモデルとの組み合わせ、および近年注目されるアジャイル手法とのハイブリッド運用について紹介します。

【講演項目】
1.研究開発プロジェクト管理の背景と現状の課題
  1.1 市場ニーズ・技術動向の変化
  1.2 投資リスク管理の重要性と課題

2.ステージゲート法の概要と狙い
  2.1 アイデア創出から製品化までの段階的意思決定プロセス
  2.2 各ゲートにおける評価基準と判断ポイント

3.ウォーターフォールモデルとの連携
  3.1 計画主導型プロセスの特長と課題
  3.2 ステージゲートとの連携によるリスク管理の強化と変更対応の難しさ

4.アジャイル開発手法の概要と特徴
  4.1 短期サイクル・迅速なフィードバックによる柔軟な市場対応力
  4.2 ステージゲート法×アジャイルのハイブリッド運用

5.ステージ内でアジャイル(短期スプリント)を活用し,ゲートで管理する運用手法
  5.1 ハイブリッド導入事例と効果(開発期間短縮・顧客満足度向上など)
  5.2 ハイブリッド運用時の課題と今後の展望

6.ハイブリッド運用時の課題と今後の展望

【質疑応答】


<5月21日(水)13:00〜14:30>

【第2部】ステージゲート法による研究開発テーマの見える化とその運用

ハイケム(株) 貿易本部 営業支援室 コンサルティング担当部長 横田 博氏

【講演趣旨】
素材メーカーのサプライチェーンにおける立ち位置が川上から川中にあることが多く、川下のマーケットから遠い。加えて、マーケットや顧客からのニーズは変革の時代の中でムービングターゲット化しており、従来の研究開発マネジメントでは俊敏に対応することが難しくなりつつある。ステージゲート法とアジャイル法を組み合わせたアジャイル・ステージゲート法のハイブリッドモデルは、これらの研究開発における運用上の課題をクリアできる可能性がある。このような不確実性をマネジメントするための施策の中で経営レベルから見た研究開発テーマの「見える化」や「運用」する上での課題や問題点について実例を挙げながら説明する。

【講演項目】
1.素材メーカーのサプライチェーンにおける立ち位置
  1.1 川上、川中のテーマ事例
  1.2 ムービングターゲット化

2.アジャイル・ステージゲート法のハイブリッドモデル
  2.1 ステージゲート法運用上の課題 
  2.2 アジャイル・ステージゲート法のハイブリッドモデル
  2.3 素材開発におけるアジャイル開発の在り方

3.中長期テーマの発掘
  3.1 技術マーケティング
  3.2 顧客満足度評価の活かし方

4.技術交流会の活用

5.研究テーマの見える化のためになすべきこと
  5.1 研究開発体制
  5.2 研究テーマの見える化のためになすべきこと
  5.3 技術士試験で役に立った課題抽出法

6.キャリア形成と人財の活用

【質疑応答】


<5月21日(水)14:45〜16:15>

【第3部】ステージゲートの設計とステージゲートによる実践的なR&Dテーマの評価

メルクエレクトロニクス(株) 薄膜ソリューションズ SOD開発部 部長 宗像 基浩氏

【講演趣旨】
ステージゲート法は研究開発テーマの評価手段としてかなり広く利用されている。設計が比較的容易であり、ゲートの判断基準も明確に設定できることがその理由と演者は考えている。一方でその設計の容易さと判断基準の明確さが故に、その運用が硬直的になって上手く実行できないケースが散見される。そこで本講演では演者の30年にわたる研究開発および新規事業部門での経験を基にして、ステージゲート法を利用する本来の意味を再定義し、その定義に基づいてステージゲート法の設計ポイントおよび判断基準の設定ポイントについてご説明したいと思う。また、その運用における注意点や評価後の研究開発テーマの取り扱い、そのテーマに関わる人材の活用ついても簡単に述べたいと思う。

【講演項目】
1.テーマ評価の方法について
  1.1 様々なテーマ評価方法について
  1.2 ステージゲートとデザインレビューの違い

2.ステージゲート法を採用する理由
  2.1 そもそも導入されたのは事業化の可能性を少しでも高めるため
  2.2 またリソースの適切な配分を検討するため

3.ステージゲート法の設計のポイント
  3.1 ゲートの性格に応じた判断基準の設定
  3.2 評価者について

4.ステージゲート法を実運用する際の注意点
  4.1 本来の目的を達成するための運用上のポイント
  4.2 陥りやすい注意事項

5.研究テーマの中止判断について
  5.1 評価後のテーマの取り扱い
  5.2 人材について
  5.3 評価情報の共有の大切さ


【質疑応答】


<5月22日(木)10:30〜12:00>

【第4部】ステージゲートによる研究開発テーマ評価と中止/撤退基準の設定とその運用

(株)オキサイドパワークリスタル 取締役 量産開発本部長 中西 秀夫氏

【講演趣旨】
製造業に於ける研究開発は、新商品創出を意図した「自然科学の知見に基づいた技術革新を図り"潜在する社会的要請(Hidden Needs)"に応じる営み。」と定義されており、永続的な企業発展の根源を成すものであると同時に、大きな投資の一つです。したがって、研究開発部門の責務として、アイデア創出から始まる研究開発活動を商品として具現化し、新たな事業として効率的に企業価値向上へ結び付けていかなければなりません。一方で、社会的要請は、時間経過と共にどんどん変化・変質して行くことから、研究開発は"動く標的"を相手とすることがほとんどであり、"消滅する標的"、"見えない標的"を相手にする仕事であるとも言えます。したがって、短期は無論、中・長期にわたる研究開発活動に於いては、各々のステージとゲートに於いて柔軟かつ適切な議論と判断が必要と成ります。 本講演では、ステージゲート手法に基づく研究開発活動について、各ステージに於けるテーマの評価の基準と、その判断のアプローチについて議論していきたいと思います。

【講演項目】
1.投資としての研究開発
  1.1 研究開発ポートフォリオ
  1.2 企業に於ける成長とは
  1.3 技術資産の循環マネージメント

2.研究開発から事業化へのステージゲート
  2.1 ステージゲートモデル
  2.2 ゲート規準
  2.3 研究開発とステージ管理

3.事業化テーマの優先度の見える化
  3.1 見える化とは
  3.2 見える化の対象
  3.3 事業化指標としての市場規模
  3.4 ビジネストラッカー
  3.5 生産規模の把握
  3.6 研究開発の投資効率と事業規模

4.研究開発テーマ改廃の実例
  4.1 テーマ改変
  4.2 テーマ中止

【質疑応答】


<5月22日(木)13:00〜14:30>

【第5部】実現可能性ステージゲート通過における
          新規事業開発テーマの見える化と進捗管理、出口戦略の考え方

日鉄ケミカル&マテリアル(株) 経営企画本部 ゼネラルマネジャー 宮永 俊明氏

【講演趣旨】
新事業開発におけるテーマ調査から事業着手(商業化)への移行に際しては、 1「テーマ化調査」⇒2「探索」⇒3「実現可能性」⇒4「新事業化への本格推進」 ⇒5「新規事業(商業化)の5つのステージが存在し、各ステージにおいては、 各ゲートの通過前の入り口ゲート⇒ステージ通過中のマネジメント⇒通過のための 出口ゲートが存在する。 本講演では、「実現可能性」ステージを主体にそのゲート通過前(入口)での計画の 立案と事業開発テーマの見える化、ステージ通過中おける新規と進捗管理、通過出口 における出口戦略の考え方について、いくつかの事例を用いて述べさせて頂く。

【講演項目】
1.新事業開発におけるステージゲートと出口戦略
  1.1 ステージゲートを考えるにおいて、まず考えておかねばならないこと
  1.2 新事業開発テーマでいう出口戦略とは?

2.計画の立案
  2.1 市場と顧客ニーズをどう捉えているか?
  2.2 他社・顧客・自社にとっては新規か既存か?

3.マネジメント
  3.1 進捗評価の性格
  3.2 競争相手の存在と研究開発計画期限の設定者.
  3.3 自社と比較した他社の進捗状況と自社計画の達成状況.

4.出口戦略
  4.1 事例
  4.2 Stage3移行時の判断視点

5.最後に

【質疑応答】


<5月22日(木)14:45〜16:15>

【第6部】ムラテックにおけるステージゲート法の導入・運用と中止/撤退判断の考え方

村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート (元技術開発センター 所長) 中尾 敬史氏

【講演趣旨】
ステージゲート法(SG)はMOT(技術経営)で2000年代初めに議論され、ムラテックは2004年にR&Dが発足し、試行錯誤の中でSGを導入しました。既存事業テーマと異なりR&Dテーマは曖昧さ(カオス性)を持ち合わせており、デザインレビュー法(DR)の様な管理型マネジメントでは運用が難しいと言われています。ムラテックではR&Dテーマをカオス型マネジメントとしてステージゲート(SG)を活用し運用してきました。本講演は「全社開発マネジメント」の全体像をご説明し、成功失敗の経験を踏まえながら「ステージゲート法の導入・運用」をご紹介いたします。また、事例紹介を入れながら「R&Dテーマの中止/撤退判断の考え方」をお示しします。最後に、複数の出口をシナリオプランを使って考え、それをロードマップに展開する試みについてもご紹介します。

【講演項目】
1.ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
  1.1 ムラテックの紹介
  1.2 全社横断的な開発体制の構築
 
2.全社開発マネジメントの構図
  2.1 ロードマップを核とした開発連携とプラットフォーム技術戦略
  2.2 ステージゲートを活用したカオスのマネジメント

3.ステージゲート法の導入・運用と中止/撤退判断の考え方
  3.1 ステージゲート法の導入・運用
  3.2 中止/撤退判断の考え方と事例紹介
   
4.シナリオプランとロードマップへの展開
  4.1 シナリオプランとは・・   
  4.2 シナリオプランの活用事例

【質疑応答】

ステージゲート 進捗管理 テーマ評価 セミナー