放熱 液冷 セミナー
        
次世代高速・高周波伝送部材の開発動向
電子機器の 放熱・冷却技術と部材の開発
 
<セミナー No.506224>
【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★データーセンターでの空冷/液冷/液浸の課題や求められる特性、 新しい冷却手法まで解説します!
<AIサーバー、データセンターへ向けた>
放熱
/冷却技術の最新動向

■ 講師

(株)サーマルデザインラボ 代表取締役 国峯 尚樹 氏

■ 開催要領
日 時 2025年6月27日(金) 10:30〜16:30
会 場 ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【講座趣旨】
 ChatGPTに端を発し、AIの活用が急激に広がっています。AIのディープラーニングには多くのコンピュータ処理量が必要なため、AIチップと呼ばれるNVIDIAのGPUの発熱量は1kW超に達しています。このため、システム構築においては冷却が最大の課題となっています。AIサーバーはラック当たりの消費電力が膨大になり、空冷から液冷、沸騰冷却へと熱対策が移行しつつあります。 一方、ユーザが利用するスマホやパソコンなどのエッジ機器や常時接続車(コネクティッドカー)も高速化が進み、ネットワークや基地局の負荷が増大します。5G通信も現在のサブ6から高周波のミリ波帯へと移行し、さらには6G(光電融合)など新たな熱課題に直面しています。 このように情報通信ハードウエアは全階層で熱問題が深刻化し、熱を制することが喫緊の課題となっています。 本講ではこれらの新しい冷却手法について、伝熱の基礎から熱対策の実践方法まで幅広く解説します。

 

1.データ処理量の増加による冷却へのインパクト
 1.1 各分野の今後の動向  〜サーバー、通信、自動車、家電、生産〜
 1.2 CASEやエッジコンピューティングによる エッジ機器の発熱増加
 1.3 5G機器は多様な冷却技術を駆使 伝導冷却・冷却デバイス、空冷・水冷
 1.4 なぜ熱対策が重要か?  〜熱を制しないと機能・性能が発揮できない時代に 〜

2.熱設計に必要な伝熱知識
 2.1 熱移動のメカニズム 〜 ミクロ視点とマクロ視点、熱の用語と意味〜
 2.2 熱伝導・対流・輻射のメカニズムと基礎式,パラメータ
 2.3 4つの基礎式から熱対策パラメータを導く
 2.4 機器の放熱経路と熱対策マップ

3.高性能サーバーの冷却
 3.1 ラックマウントサーバ/ブレードサーバ/タワー型サーバ
 3.2 高発熱半導体デバイスの放熱経路と放熱ボトルネック
 3.3 半導体内部の熱抵抗/半導体から冷却器への接触熱抵抗
 3.4 ヒートシンクの熱抵抗/拡がり熱抵抗
 3.5 ファンによる冷却とその限界
 3.6 NVIDIAのAIチップ冷却構造
 3.7 コールドプレート(間接液冷)の冷却性能と課題

4.放熱機構を構成する冷却デバイスとその使用法
 4.1 ヒートシンクの進化と製造方法の多様化
 4.2 冷却デバイス(ヒートパイプとベーパーチャンバー)の種類と動作
 4.3 ヒートパイプの種類と使用事例、使用上の注意
 4.4 空冷ファンの種類と使い分け
 4.5 強制空冷ファンの特性と選定方法、使い方
 4.6 PUSH型PULL型の選定とメリット・デメリット

5.データセンタの熱問題と取り組み
 5.1 PUE目標(エネ庁)
 5.2 コールドアイル・ホットアイル
 5.3 水冷INRow / 水冷リアドア
 5.4 最新冷却技術とその課題
 5.5 浸漬冷却、沸騰冷却の現状と今後、冷媒の課題

6.エッジ機器(スマホ・基地局)の筐体伝導冷却
 6.1 スマホ(iPhone/Pixel)の構造と放熱ルート
 6.2 グラファイトシートとべーパーチャンバーの活用
 6.3 基地局(スモールセル)の構造と放熱(RRHとBBU)

7.放熱材料(TIM)の特徴と選定法
 7.1 TIMの種類と特徴
 7.2 TIMの選定における注意点,評価方法,ポンプアウト対策
 7.3 新しい材料のトレンド (ギャップフィラー、PCM、液体金属)

8.今後の熱問題
 8.1 チップレットや3次元実装によるインパクト
 8.2 光電融合/シリコンフォトニクス
 8.3 垂直給電 など

【質疑応答】

放熱 冷却 データセンター セミナー