窒化物フィラー セミナー
        
次世代高速・高周波伝送部材の開発動向
次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
 

<セミナー No.506232>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ <熱伝導率 ⇔ 分散性>の関係が、樹脂複合材料の特性にどのような影響を及ぼすのか?
★ 熱伝導率が上がらない、フィラーの加水分解が心配などトラブル対策のヒントが得られる!

窒化物フィラーの表面処理技術と
凝集力、充填量、配向の制御


■ 講 師

1.

(株)トクヤマ ニュービジネス本部 放熱アプリケーショングループ グループリーダー 博士(工学)金近 幸博 氏
2. 信越化学工業(株) シリコーン電子材料技術研究所 第一部開発室 廣神 宗直 氏
3. 三菱電機(株) 先端技術総合研究所 マテリアル技術部 Associate Expert  博士(工学) 三村 研史 氏
■ 開催要領
日 時

2025年6月12日(木) 10:30〜1615

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
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聴講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【10:30-12:00】

1.窒化物フィラーの種類、特徴と表面処理

●講師 (株)トクヤマ ニュービジネス本部 放熱アプリケーショングループ グループリーダー 博士(工学)金近 幸博 氏

 

【習得できる知識】
・高放熱材料の最新技術動向
・窒化物系高絶縁・高熱伝導フィラーの特徴
・窒化物系放熱フィラーの表面処理技術
・窒化物系放熱フィラーの樹脂への高充填技術

【講座の趣旨】
電子機器の高密度実装化が進み、その発熱対策は緊急の課題となっている。窒化物フィラーは高熱伝導性/高電気絶縁性を併せ持つことから、電子機器に用いられる高放熱絶縁樹脂材料の放熱フィラーとして市場から期待されている。半導体素子の温度上昇は、その特性変化や信頼性低下を引き起こす要因となるため、半導体素子の放熱対策は非常に重要である。本講演では、窒化物フィラーの特徴と最新の技術開発動向について議論する。

1.放熱材料のニーズ
 1.1 社会動向変化と放熱材料
 1.2 放熱材料の動向
 1.3 高熱伝導材料

2.窒化物放熱フィラーの特徴
 2.1 窒化アルミニウムの特性
 2.2 窒化アルミニウムの応用展開
 2.3 窒化アルミニウムフィラーの特徴
 2.4 窒化ホウ素の特性
 2.5 窒化ホウ素の応用展開
 2.6 窒化ホウ素フィラーの特徴

3.窒化物放熱フィラーの開発と評価
 3.1 窒化アルミニウムフィラーの最新動向
 3.2 窒化ホウ素フィラーの最新動向

4.窒化物放熱フィラーの表面処理技術
 4.1 窒化物フィラーの表面処理方法
 4.2 表面処理した窒化物フィラーの特性

5.窒化物フィラー/樹脂複合材料
 5.1 窒化物フィラー添加樹脂の特性
 5.2 高放熱樹脂部材の特性

【質疑応答】


【13:00-14:30】

2.シランカップリング剤によるフィラーの表面処理

●講師 信越化学工業(株) シリコーン電子材料技術研究所 第一部開発室 廣神 宗直 氏

 

【習得できる知識】
・シランカップリング剤の特徴
・シランカップリング剤の使用方法
・シランカップリング剤の選択方法

【講座の趣旨】
本講演ではシランカップリング剤の基礎からシランカップリング剤による粉体処理方法、各種官能基のシランカップリング剤の使用例について紹介します。

1.シランカップリング剤とは
 1.1 主なシランカップリング剤の構造
 1.2 シランカップリング剤の作用機構

2.シランカップリング剤の粉体処理
 2.1 無機フィラーへのシラン処理量
 2.2 湿式処理法
 2.3 乾式処理法
 2.4 メタノール疎水化度による表面状態分析
 2.5 シラン処理シリカの分析

3.各種シランカップリング剤の使用例
 3.1 ビニルシラン
 3.2 エポキシシラン
 3.3 アミノシラン
 3.4 (メタ)アクリルシラン
 3.5 メルカプトシラン、スルフィドシラン
 3.6 イソシアネートシラン

4.新規シラン製品の紹介
 4.1 長鎖スペーサー型シランカップリング剤
 4.2 その他新規製品

【質疑応答】


【14:45-16:15】

3.窒化ホウ素の配向、充填量制御と複合材料の開発、その適用例

●講師 三菱電機(株) 先端技術総合研究所 マテリアル技術部 Associate Expert  博士(工学) 三村 研史 氏

 

【習得できる知識】
・樹脂材料の放熱材料設計指針
・パワーモジュールの放熱構造

【講座の趣旨】
パワーモジュール機器の小型・高性能化が進むにつれ放熱対策が重要な課題となっている。より高放熱が求められる機器においては、絶縁かつ放熱部材に樹脂に高熱伝導を有する窒化ホウ素 (h-BN) 粒子を充填した樹脂複合材料が用いられる。このh-BN粒子は、鱗片形状をしており、その熱伝導率に異方性を有する。そのためh-BN粒子を充填した樹脂複合材料を用いて放熱経路に沿って効率的に熱を逃がすためには、h-BN粒子の配向を制御する必要がある。
本講演では、樹脂複合材料中でのh-BN粒子の配向とその熱伝導率の関係を明らかにし、パワーモジュール機器に適用した時の効果について紹介する。

1.電子機器の構造と高熱伝導樹脂材料のニーズ
―パワーモジュール適用例を中心に―

2.高熱伝導複合材料の基礎と応用
 2.1 樹脂/無機フィラー複合材料の熱伝導率
 2.2 モールド型パワーモジュールへの応用

3.複合材料の熱伝導率向上技術
 3.1 鱗片BN、AlNフィラーの高充填化
 3.2 凝集BNフィラーによる配向制御(低充填化) 

4.高熱伝導複合材料のパワーモジュールへの適用に向けて

【質疑応答】

 

窒化物フィラー アルミニウム ホウ素 充填 配向 凝集 セミナー