【講座の趣旨】
後発参入にも2つのパターンがあります。ひとつは、同じようなビジネスモデルでの参入。もうひとつ
は、既存の市場を変革するようなビジネスモデルでの参入です。私共では、後者の参入形態を戦略的後発参入と呼んで
います。基本的には、新たなビジネスモデルにより既存の市場を置き換えるという方向性ですが、この参入形態は意外
に多くあります。このような新たなビジネスモデルは、技術と新たな着想との組み合わせから生まれることは多いので
すが、それを生み出していく考え方や進め方の体系は、あまり知られていないと思われます。本セミナーは、自社らし
い事業をつくることを考慮に入れた上で、戦略的後発参入による新規事業開発の考え方と進め方について事例を交えな
がら解説するものです。
【講座内容】
1.戦略的後発参入について
1.1 後発参入には2つのパターンがある
1.2 新市場はどのように生まれるのか
1.3 戦略的後発参入の事例
1.4 新規事業から見た事業の特性分類
1.5 事業の特性分類と戦略的後発参入との関係
2.新規事業テーマ探索の進め方手法の色々と特徴
2.1 新規事業開発が難しい理由の本質
2.2 成長分野を探して自社に合ったテーマを選ぶ“情報分析型テーマ探索”
2.3 技術トレンドを調査して技術をテーマ化する“技術トレンド分析型テーマ探索”
2.4 トレンド予測をして自社に合ったテーマを先取りする“未来社会予測型テーマ探索”
2.5 未来のニーズや不連続のトレンドは考察できるのか
2.6 新規事業の常識と進め方手法との関係
3.自社らしい事業とは
3.1 自社の強みが活かせることが自社らしい事業ではない
3.2 新規事業探索に必要な自社らしさとは
3.3 素材,部品,最終製品,サービス事業と自社らしさ
3.4 技術の特徴と自社らしさ
3.5 目的型事業と機能型事業
4.戦略的後発参入のポイントは高度なニーズの実現
4.1 “強みを活かせ”の発想からの脱却
4.2 先行する事業よりも上位のニーズを狙う
4.3 上位のニーズの見つけ方
4.4 ニーズギャップ仮説と戦略的後発参入との関係
4.5 ニーズギャップと自社らしさの関係
5.戦略的後発参入による新規事業開発の進め方
5.1 進め方の全体像
(1)進め方の全体像と推進ステップ
(2)最初にトレンド分析や市場調査を行わない理由
5.2 自社らしさで探索領域を決める
(1)目的的観点で自社らしさを決める
(2)技術的観点で自社らしさを決める
5.3 後発参入するターゲット市場を発掘する
(1)ビジネス構造マップのつくり方とポイント
(2)ニーズギャップ仮説の抽出とターゲット市場の発掘
5.4 ニーギャップ仮説を埋めるアイデア(実現手段)の検討
(1)ニーズとシーズの組み合わせのアイデア
(2)ビジネスモデルの分かりやすい体系
(3)高度なニーズを満たすための目的発想
(4)顧客価値の差別化をつくるビジネスモデル
5.5 事業特性分析と競争優位戦略
(1)事業特性分析の使い方と分析のやり方
(2)事業特性と競争優位戦略
(3)事業特性分類とテーマ評価の関係
【質疑応答】
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