【講座概要】
電波吸収体技術においては、その利用目的に応じた材料・構成の選定が重要となり、様々な研究が行われています。本講演では、電波吸収体の基礎事項や要求性能について述べ、電波吸収体の設計法や実現例について解説します。特に、各種電波吸収体の設計については、まず、伝送線理論を説明し、それを用いた一層構成、二層構成、λ/4構成について無反射曲線の利用等を含めて解説します。また、材料定数の測定法と吸収量の測定法について説明し、これらの設計法や測定法に基づいた種々の電波吸収体の実現例を述べます。さらに、空間電力伝送(WPT)への取り組みや電波吸収体の応用についても説明します。以上のことから、本講義を通じて、電波吸収体について基礎から設計・評価に対する知識を習得できます。なお、無反射曲線を計算するプログラムもテキストで紹介します。
【受講対象】
・電波吸収体の開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。
・業務に活かすため、電波吸収体についての知見を得たいと考えている方
・電波吸収体に取り組んでいるが、その設計や計測に困っている方
・5Gへの吸収体応用やその取り組みに興味のある方
・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です
【受講後習得できること】
電波吸収体の基礎知識、一層型電波吸収体の設計法、λ/4型電波吸収体の設計法、材料定数の測定法、吸収量の測定法、各種電波吸収体の実現例、5Gの現状と方向性や電波吸収体の応用
1.電波吸収体とは
1.1 吸収体の基礎
1.2 吸収体の特性
2.電波吸収体の設計
2.1 伝送線路理論
2.2 1層構成
2.3 2層構成
2.4 λ/4構成
2.5 電波吸収体の実例
3.吸収量測定の基礎
3.1 測定上の留意点
4.材料定数の測定
4.1 概要
4.2 測定法
5.空間電力伝送(WPT)の基礎
5.1 取り組み
5.2 各種吸収体
【質疑応答】
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