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<12月5日(金) 10:30〜12:00>
【第1部】第一工業製薬における知財インテリジェンス活動の取り組み
第一工業製薬(株) 京都中央研究所 所長 正司
武嗣氏
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【講演趣旨】
企業において知財担当部門は、特許の出願・権利化等のプロセスを通じて、自社の技術情報を全体的かつ俯瞰的に把握している。「情報」を継続的に取り扱っている知財担当部門が知財インテリジェンス活動を担うことは、自然な流れである。
知財インテリジェンス活動の実践ツールといえるIPランドスケープが注目されていているが、実際自社の事業において活用し、経営戦略等に落とし込み、さらに売り上げや利益面での金銭的な成果を得ようとすると、ハードルが高い、という声も聞こえる。
そこで、講師の実務を通じて見えてきた課題や、研究や事業側の立場からの知財部門への期待を含めて、導入から実践と活用までの流れを紹介することで、自社にとって最適なアプローチを探る材料を述べていきたい。
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【講演項目】
1.なぜ今、知財インテリジェンス活動とIPランドスケープなのか
1.1 知財インテリジェンス活動
1.2 IPランドスケープ
1.3 第一工業製薬について
1.4 企業の知財的課題との関係
1.5 知財インテリジェンス活動とIPLの始め方
2.知財インテリジェンス活動とIPLの実践
2.1 目指すべき方向性とIPLの活用法
2.2 知財部門内でのIPLの活用
2.3 IPLを活用した事業部門との対話
2.4 IPLを活用した経営層との対話
2.5 IPLを活用した社外との対話
3.普及・実践の課題と対応
3.1 よくある課題
3.2 課題への対応
4.まとめ
【質疑応答】
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<12月5日(金) 13:00〜14:30>
【第2部】IHIにおけるIPランドスケープ普及に向けたこれまでの歩み
(株)IHI 技術開発本部 知的財産部 戦略グループ グループ長 堀江
元氏
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【講演趣旨】
IHIは、知的財産情報の分析を駆使して事業戦略や技術戦略に寄与するべくIPランドスケープに取り組んできた。本講演では、IHIにおけるIPランドスケープ導入の経緯、具体的な普及活動、そして現在の状況と今後の課題を説明する。特に導入初期の苦労や、一定の認知と普及に至る中で重要だったと考えられる取り組みを解説し、日本企業がIPランドスケープを導入・定着させていくための一助となる示唆を提示したい。また、今後のアナリストの育成やIPランドスケープの位置づけという課題についても触れ、議論してみたい。
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【講演項目】
1.株式会社IHIについて
2. IPランドスケープ普及を進める知的財産の組織体制について
2.1 知的財産部
2.2 知財マネジメント体制
3.IHIにおけるIPランドスケープの導入
3.1 導入当時の状況とIPランドスケープの導入のきっかけ
3.2 導入当初の体制
3.3 導入当初の状況と課題
4.IHIにおけるIPランドスケープ普及への挑戦
4.1 技術戦略を軸としたアプローチ
4.2 アナリストの中途採用等を活用した体制強化
4.3 知的財産部外への人材の異動によるIPランドスケープの普及
4.4 人材育成プログラムへのIPランドスケープの組み込み
4.5 社外有識者の活用によるアプローチ
4.6 各事業部門・技術開発部門における知財活動方針へのIPランドスケープの入れ込み
4.7 従来の知的財産業務の仕組みへのIPランドスケープの入れ込み
5.現在の状況と今後の課題
5.1 現在の状況
5.2 今後の課題
6.まとめ - 日本企業におけるIPランドスケープ普及のために
【質疑応答】
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<12月5日(金) 14:45〜16:15>
【第3部】日揮グループにおける知財インテリジェンス活動と知財戦略の実行
日揮コーポレートソリューションズ(株) 知的財産部 エキスパート 笹岡
友陽氏
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【講演趣旨】
日揮グループでは、知的財産を価値創造の源泉と位置づけ、事業戦略・開発戦略と連動した知財戦略を推進しています。IPランドスケープを軸に、事業部門・開発部門と連携した知財インテリジェンス活動を通じて、日揮グループ内外の知の創造と融合の活性化を図っています。風通しのよい企業文化のもと、「対話」と「スピード」を重視し、インハウスの知的財産部門ならではの質実剛健なIPランドスケープを目指しています。本講演では、知財インテリジェンス機能の構築と運用、社内浸透の工夫、活動の評価・改善、そしてコア事業・新規事業・製造子会社との連携によるシナジー創出など、日揮グループにおける知財活動の取り組みを紹介します。
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【講演項目】
1.日揮グループの紹介と体制
1.1 日揮グループの紹介
1.2 知的財産部の組織体制
1.3 日揮グループにおける知財・無形資産の重要性
1.4 事業戦略・開発戦略と連動した知財戦略
1.5 知財インテリジェンス活動の目的・狙い
2.知財インテリジェンス活動を社内浸透させる施策
2.1 活動の周知
2.2 事業部門との連携
2.3 活動の多様化
2.4 活動の評価
2.5 インテリジェンス機能の強化
3.知財インテリジェンス活動の内容
3.1 知財戦略の遂行スキームとの関係
3.2 活動の進め方
3.3 コア事業領域における活動
3.4 成長・将来事業領域における活動
3.5 製造子会社とのシナジー
4.おわりに
【質疑応答】
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<12月8日(月) 11:00〜12:00>
【第4部】味の素グループにおけるIPランドスケープの活動と社内普及への取り組み
味の素(株) 知的財産部 企画戦略グループ シニアマネージャー 田澤
陽子氏
味の素(株) 知的財産部 企画戦略グループ マネージャー 大西 愛氏
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【講演趣旨】
味の素グループは、知的財産を価値創造の源泉と位置づけ、従来の「守り」だけでなく、事業・R&D・知財が三位一体となった「攻め」の知財戦略を推進している。その中で、IPランドスケープ活動を「攻め」の知財戦略のトリガーとして位置づけ、事業戦略やR&D戦略の立案・意思決定に資することを目指して取り組んでいる。多くの先行企業の活動から学びつつ、当社らしいIPランドスケープ活動を確立すべくTry&Learnの姿勢で実践を重ね、徐々に成果が生まれている。本講演では、味の素グループにおけるIPランドスケープ活動の全体像と、具体的な活動事例、社内普及へ向けた取り組みについて紹介する。
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【講演項目】
1.味の素グループの事業と成長戦略
2.知財戦略とIPランドスケープの位置づけ
3.IPランドスケープの具体的活動事例
3.1 成長領域での戦略方向性提案
3.2 GHG削減技術に関する事業機会探索
3.3 事業提携パートナー探索
3.4 競争優位確立に向けた技術開発・特許出願戦略
4.社内普及への取り組み
4.1 社内連携
4.2 IPランドスケープ実行体制
4.3 高度化・効率化の取り組み
4.4 人財育成・スキル向上
5.これまでの成果と今後の展望
【質疑応答】
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<12月8日(月) 13:00〜14:30>
【第5部】フジクラにおけるIMS×IPランドスケープの制度設計と実践
(株)フジクラ 基盤技術センター 知的財産渉外部 主席研究員 東村
恵理氏
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【講演項目】
・IMS×IPランドスケープ=データ駆動経営
・IMSに組み込むIPLの設計
・数値に頼らないKPI設計―IMSの趣旨で整えるIPLの評価
・導入初期(質的KPI)
・運用安定後に追加する定量KPI(段階導入)
・IPLの評価軸部門連携を生む“要の人”設計
・ロードマップと今後の課題―R&D最小実装から事業接続へ
・小さく始めて確実に動かす.R&D発のIMS×IPLが開く道
【質疑応答】
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<12月8日(月) 14:45〜16:15>
【第6部】ブラザー工業におけるIPランドスケープの社内普及と定着
ブラザー工業(株) 知的財産部 グループ・マネジャー 伊藤
隆氏
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【講演趣旨】
本講演では、ブラザー工業におけるIPランドスケープの社内普及と定着の歩みを、現場の視点からご紹介します。弊社のIPランドスケープ活動は、知財部員によるボトムアップ型のチャレンジから始まり、独自のブランド「IPXNavi(IPクロスナビ)」として社内認知を獲得し、事業部・開発部の意思決定をナビゲートする存在へと成長しました。活動の成り立ち、普及施策、成果の測り方、今後の展望まで、具体的な事例や工夫を交えながら、IPランドスケープの実践と社内定着のポイントを紹介します。IPランドスケープ活動の社内浸透に悩む方々の一助となれば幸いです。
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【講演項目】
1.ブラザーの紹介
2.IPランドスケープ活動のネーミングと社内ブランディング
3.IPランドスケープ活動のなりたち
4.IPランドスケープ活動のビジョン
5.IPランドスケープ活動の普及
6.IPランドスケープ活動の道しるべ
7.IPランドスケープ活動の拡大への対応
8.Pランドスケープ活動の成果の測り方
9.IPランドスケープ活動の現在地と今後の展望
【質疑応答】
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