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【講座の趣旨】
現在、様々な地球規模の環境問題が発生し、その対策のひとつとなるCO2排出量削減、カーボンニュートラルが社会的課題であり、企業活動における責務である。そこで、廃棄されたホタテ貝殻を炭酸カルシウムのバイオマスフィラーとして再生し、建築仕上材料へ添加することで、製造に係るCO2排出量削減を試みたので解説する。この技術は、持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献する。
【習得できる知識】
・材料の添加剤としてバイオマスフィラーを適用する際の性能評価手法と評価結果
・バイオマスフィラーを応用した材料開発の事例
・バイオマスフィラーを応用した材料の性能評価手法と評価結果
1.研究の背景と目的
1.1 社会的背景
1.2 建設業界の状況
1.3 研究の目的
2.バイオマスフィラーの性能評価と選定
2.1 バイオマスフィラーとした貝殻の種類
2.2 バイオマスフィラーの化学組成
2.3 バイオマスフィラーに含まれる結晶性鉱物
2.4 バイオマスフィラーの熱特性
2.5 バイオマスフィラーの粒度分布
2.6 バイオマスフィラーの選定
3.バイオマスフィラーの建築用塗料への応用
3.1 常温乾燥形ふっ素樹脂塗装への応用
3.2 押出成形セメント板の工場塗装への応用
3.3 適用事例
4.バイオマスフィラーの建築用シーリング材への応用
4.1 2成分形変成シリコーン系シーリング材への配合量の検討
4.2 各種物性評価
4.3 各種耐久性評価
4.4 適用事例
5.まとめと今後の展望
【質疑応答】
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