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【講座概要】
25年以上にわたるデータセンター研究の成果をご紹介する。AI時代を迎え、益々サーバを集合させ処理するためのデータセンター知識は重要であるが、我らが苦労してきたことを繰り返す必要は無い。動きの速いハイパースケーラが何をやっているか? ニュースは何を意味しているのか? を理解出来て、“次”を仕込めるまでのノウハウを公開する。
データセンタは、現代の多くのテクノロジーの根幹を支えるIT社会における重要なインフラである。サーバーの性能向上・小型高密度化、データセンタの規模拡大や、近年の急速な生成AIの普及拡大も背景に、サーバーやネットワーク機器からの熱の発生と、消費電力が増加している。本講演では、インフラとしての安定的な稼働に加え、地球温暖化へ省エネ対策も求められるデーターサーバーにおいて、より一層重要度を増す冷却システムについて、基礎から現状の課題・動向までを解説する。
【受講対象】
データセンター構築メンバ、クラウドサービス企画メンバ、AIサービス企画メンバなど新規事業企画でサーバに関係する方々
【受講後習得できること】
AI時代のクラウドサービスに必要なデータセンターノウハウが習得出来る。
1.データセンター熱処理入門
1.1 サーバー種類とラック電力の進化
1.2 冷却方式の比較(空冷 vs DLC/AALC)
1.3 災害リスクとクーリングタワー課題
1.4 PUE/pPUEの基礎と重要性
2.データセンター省エネ技術
2.1 キャッピング(コンティメント)による効率化
2.2 室温上昇・湿度管理・ドライクーラー活用
2.3 JEITA Class-R、ASHRAE指針の適用
2.4 再エネ・蓄電池活用(ZEB-DC事例)
3.高密度データセンター対応技術
3.1 最新GPUラックの電力規模(100?600kW)
3.2 古い設計DCへのGPUゾーン導入事例
3.3 CFD解析による改善設計
3.4 大規模事例(ABCI、LRZ、Meta、Google)
4.ハイパースケーラデータセンター動向
5.まとめ・将来展望
5.1 冷却に電力を使わず効率的に排熱する思想
5.2 Zero Emission DC (ZEB-DC) の実現可能性
5.3 KubernetesやAIによる自動制御・省エネ運用
5.4 スケールするデータセンター設計指針
【質疑応答】
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