高分子劣化 加水分解 セミナー
        
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
高分子材料の劣化・変色対策
 

<セミナー No 411221>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ なぜ水分・湿度で高分子は劣化・変色するのか?   水分劣化の分析 、耐水性・耐湿性試験法から各種事例まで徹底解説いたします!

水・湿度による
高分子の劣化、加水分解メカニズムとその評価


■ 講師

1.

NPO法人 ぐんまテクノサポーターズ 理事 宮下 喜好 氏

2.

元日本信頼性学会 理事 伊藤 貞則 氏【元オムロン】
■ 開催要領
日 時 2024年11月8日(金)  12:30〜16:00
会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【12:30-14:30 】

1.高分子材料劣化と加水分解特性解析

NPO法人 ぐんまテクノサポーターズ 理事 宮下 喜好 氏

 

【習得できる知識】
@高分子材料の分析技術
A高分子材料の劣化・変色解析技術
B高分子材料の加水分解メカニズムと安定化
C酵素加水分解性生分解性ポリマーの構造と分解特性

【講座の趣旨】
高分子材料の劣化・変色要因は多岐に渡り、複合劣化も存在する。熱、光、水が関与する各種劣化・変色要因解析のための分析手法を解説し、加水分解メカニズムと安定化について紹介する。生分解性ポリマーの酵素加水分解性とポリマー構造の解析例についても紹介する。

1.高分子材料の劣化・変色要因

2.高分子材料の加水分解と安定化

3.高分子材料劣化物の分析手法
 3-1 高分子材料分析手法と劣化変色解析
 3-2 赤外分析法の特徴と劣化変色解析
 3-3 ラマン分析法の特徴と劣化変色解析
 3-4 熱分析法による解析
 3-5 熱抽出GC-MS分析法による解析
 3-6 ソフトイオン化精密質量分析法による解析 
 3-7 LC導入精密質量分析法(LC-ESI-TOFMS)による解析
 3-8 熱抽出精密質量分析法(ASAP-TOFMS)による解析
 3-9 GPCおよびDOSY(NMR)法による劣化物の分子量依存化学構造解析
 3-10 XPS/TOF-SIMS表面分析法による表面劣化解析

4.生分解性ポリマーの酵素分解特性と化学構造
 4-1 ポリカプロラクトン(PCL)の熱処理条件と酵素分解特性
 4-2 DSC熱分析法によるポリマー構造解析
 4-3 赤外・ラマン分析法によるポリマー構造解析
 4-4 X線回折分析法によるポリマー結晶構造解析
 4-5 パルスNMR法による解析

【質疑応答】


【14:40-16:00】

2.高分子材料の湿気環境下における劣化と信頼性評価

元日本信頼性学会 理事 伊藤 貞則 氏 【元オムロン】

 

【習得できる知識】
 ・極性で考えるとわかりやすい水,高分子,加水分解の関係
 ・高分子にできる残留イオンと劣化現象のメカニズム
 ・高湿試験の考え方と間違われている風習

【講座趣旨】
 高分子の専門的知識の深くなくとも耐湿的破壊と機能劣化をメカニズム的に 理解して日常活動に役立てほしい
合わせて耐湿試験の間違った風習を見直してほしい

1.高分子の耐湿による破壊と機能劣化現象

2.極性から考える水分子/高分子/加水分解 
 2-1 水分子の特性と親水基/疎水基,吸湿特性 
 2-2 極性から見る脱水反応と加水分解  
 2-3 高温での加水分解
 2-4 酸/アルカリによる加水分解
 2-5 自爆型樹脂エステル系ウレタン 

3.残留イオンによる高分子の機能劣化
 3-1 残留イオンができる幾つかの例
 3-2 ノボラックPFから発生したガスでPCが加水分解
 3-3 無機りん系難燃剤がポリアミドを加水分解 
 3-4 残留イオンによるアミン起因のAgのエレクトケミカルマイグレーション
 3-5 硬化不足によるアミン起因のCuのエレクトケミカルマイグレーション 
 3-6 無機りん系難燃剤によるエレクトケミカルマイグレーション 

4.イオンが絡む試験にはシールチューブテストがよい
 4-1 接着剤の絶縁抵抗測定
 4-2 無機リン系難燃剤による絶縁劣化
 4-3 アンモニアによるPCの加水分解例
 4-4 エレクトケミカルマイグレーションの試験 

5.水蒸気圧から考える湿気ストレス  
 5-1 試験によるストレス量
 5-2 実使用状態で考える耐湿劣化予測法

6.高湿信頼性試験で知っておくこと
 6-1 85℃85%条件の特徴とは
 6-2 高湿起因データが高温起因に化けているデータ整理


【質疑応答】


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