構造解析 高分子 セミナー
        
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
 

<セミナー No 412223>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★目的・材料に応じた試料の前処理、測定条件設定からからスペクトル解析までじっくり解説します!

高分子材料の
末端基構造解析テクニック

■ 講師

1. 中部大学 応用生物学部 応用生物化学科 教授 博士(工学) 石田 康行 氏

2.

(国研)産業技術総合研究所 機能化学研究部門   主任研究員 博士(工学) 渡邉 亮太 氏
3. 徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 准教授 博士(理学)  平野 朋広 氏

4.

AGC(株) 先端基盤研究所 分析科学チー マネージャー 石塚 圭 氏
■ 開催要領
日 時 2024年129日(月)   10:00〜17:00
会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55
,000円

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【10:00-11:30 】

1.熱分解ガスクロマトグラフィーによる 高分子の組成および分子構造解析
              
中部大学 応用生物学部 応用生物化学科 教授 博士(工学) 石田 康行 氏
 

【習得できる知識】
・熱分解GC法の基礎と測定条件の決定方法
・有効炭素数の概念を利用した簡単な組成算出方法
・反応熱分解GCにおける最適測定条件や測定のノウハウ・コツ
・熱分解GCおよび反応熱分解GCによる高分子の組成解析方法

【講座の趣旨】
 本講座では、まず、熱分解ガスクロマトグラフィー(熱分解GC)とそのバリエーションである反応熱分解GCについて、測定原理や装置構成をそれぞれ解説します。次に、これらの方法を、実際の高分子試料の組成解析に応用した事例をいくつか紹介します。さらに、これらの分析において利用できる様々なテクニックやコツ・ノウハウ的な情報も併せて説明します。


1.熱分解GCの基礎と応用
 1.1 熱分解GCの基礎
  1.1.1 原理と測定方法
  1.1.2 熱分解装置や分離カラムなどの装置構成
  1.1.3 測定パラメーターの決め方
 1.2 熱分解GCによる高分子の組成分析例
  1.2.1 有効炭素数の概念を利用した共重合組成の算出方法
  1.2.2 検量線を利用した組成解析例

2.反応熱分解GCの基礎と応用
 2.1 反応熱分解GCの基礎
  2.1.1 原理と測定方法
  2.1.2 使用される試薬類
 2.2 反応熱分解GCによる高分子の組成分析例
  2.2.1 高分子の共重合組成の分析例

【質疑応答】


【12:10-13:40】

2.分光法とデータマイニングによる 高分子複合材料の構造解析

(国研)産業技術総合研究所 機能化学研究部門   主任研究員 博士(工学) 渡邉 亮太 氏
 

【講座趣旨】
 機器分析の高度化により、膨大かつ複雑なデータから有用な情報を抽出するインフォマティクスの重要性が増している。本講座では、顕微赤外分光法や発生ガス-高分解能質量分析法から得られたデータに対して、インフォマティクスを活用した、複合材料の界面構造や劣化成分の構造解析技術について解説する。


1.機器分析とインフォマティクスを融合した複合材料の構造解析

2.顕微赤外分光法による界面構造の解析技術
 2-1 顕微赤外分光法
 2-2 複合材料の界面相互作用の可視化
 2-3 加熱による界面結合形成挙動の可視化
 2-4 延伸時の界面近傍における高分子配向の可視化

3.発生ガス-高分解能質量分析法による劣化構造の解析技術
 3-1 発生ガス-高分解能質量分析
 3-2 主成分分析による複数のマススペクトルの解析
 3-3 ケンドリックマスディフェクト解析
 3-4 劣化成分の熱分解挙動と構造解析

【質疑応答】


【13:50-15:20】

3.溶液NMRによる高分子材料の一次構造解析 〜繰り返し構造,末端基,立体規則性,組成,共重合連鎖〜 

徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 准教授 博士(理学)  平野 朋広 氏

 

【講座趣旨】
 核磁気共鳴法(NMR)では化学構造(官能基の種類,隣接基など)に関する情報が得られることから,有機化合物の分析手法として広く活用されている.高分子材料においても,一次構造解析に有用で欠くことのできない分析法である.ハイスループット分析に対する需要の高まりとともに,オートサンプラーやオートチューナーなどの周辺機器が進歩したことで,誰でも簡単に様々なスペクトルを測定できるようになってきた.そのため,NMR装置のブラックボックス化が進み,測定パラメータの意味やデータ処理に関する基本を知らなくても測定できるようになってしまっている.そこで本講では、溶液NMRによる高分子キャラクタリゼーションの基本的手法について実用的な立場から述べる.さらに,実際の分析事例も紹介する.


1. 溶液NMRの基本
 1.1 NMRの原理
 1.2 NMR装置概要
 1.3 1H NMRスペクトルの読み方
 1.4 13C NMRスペクトルの読み方

2. NMRの測定
 2.1 サンプルの調製
 2.2 測定原理
 2.3 測定条件の決定法
 2.4 データ処理法

3. 高分子材料の一次構造解析
 3.1 繰り返し構造
 3.2 立体規則性
 3.3 末端基
 3.4 共重合組成
 3.5 共重合連鎖


【質疑応答】


【15:30-17:00】

4.高分解能質量分析計とKMDプロットを活用した高分子材料の詳細構造解析  

AGC(株) 先端基盤研究所 分析科学チーム マネージャー 石塚 圭 氏

 

【講座趣旨】
 高分解能質量分析計とKendrick mass defect (KMD) プロットを活用して、高分子の一次構造解析を行った事例を紹介する。特に、KMDプロットによる成分抽出のフローなどを詳細に説明する。


1.高分子の構造解析
 1.1 高分子の一次構造解析
 1.2 一次構造解析に汎用される分析手法

2.高分解能MALDI-MSによる一次構造解析
 2.1 MALDI-MSの特徴
 2.2 Kendrick mass defect (KMD) プロット法の特徴
 2.3 界面活性剤の構造解析と課題
 2.4 製品樹脂に含有される界面活性剤の詳細構造解析

3.高分解能ESI-MSによる一次構造解析
 3.1 高分子材料の一次構造解析における課題
 3.2 ESI-MSの特徴
 3.3 高分子量ポリオールの詳細構造解析



【質疑応答】


高分子 構造解析 末端基 セミナー