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技術情報協会:メンタルヘルスマネジメント
【 創刊号 内容】  メンタルヘルスマネジメント  2012年10月創刊号 
 
<巻頭言>労働安全衛生法の改正を踏まえたメンタルヘルス対策

横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義
 
 【 特集 】  研究開発現場でのメンタルヘルス不調者への接し方と実務対応
          〜復職時のリスク、職場づくり、コミュニケーションのあり方〜

1.マクロの視点から見たうつ病増加の背景と今後の対策

パナソニック健康保険組合 精神科医 冨高辰一郎

1.なぜ日本でうつ病の受診者が増えたのか?
2.1999年からの急激なうつ病受診者の増加
3.先進国で認められる啓発活動によるうつ病患者増加
4.なぜ精神疾患では啓発活動の影響が大きいのか
5.今後どうなっていくのか
6.現実的な休職者増加への対応

2.研究開発現場におけるメンタルヘルス不調者への接し方

三井化学(株) 本社健康管理室長 土肥誠太郎

1.復職段階における業務軽減に関する対応
2.業務の整理と業務範囲の拡大
3.メンタルヘルス不調への接し方
4.いわゆる「現代型うつ」に対する業務管理や支援

3.日常のコミュニケーションでメンタルヘルスケア 〜判例から学ぶ禁句、不調時の会話〜

大阪ガス(株) 人事部 大阪ガスグループ健康開発センター 統括産業医 岡田邦夫

1.言葉のハラスメント
2.メンタルヘルスケアの流れ
3.敵意ある言動
 ・注意すべき言動
 ・コミュニケーションを基礎とした人間関係の構築

4.休職・復職時のリスクと実務対応 〜法的観点で見た押さえておきたいポイント〜

アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士 嘉納英樹

1.就業規則
2.入社時誓約書
3.まともな医師
4.虐めと精神疾患の具体例
5.虐めと精神疾患の具体例の解説
6.虐めから生じる危険性

 <メンタルヘルス最前線>
【若手社員】
急増する「新型うつ」の実態と企業対応

東京臨海病院 メンタルクリニック 医員 高瀬真

1.新型うつ病とは
 ・逃避型うつ
 ・現代型うつ病
 ・未熟型うつ病
 ・ディスチミア親和型うつ病
 ・新型うつ病の特徴
2.新型うつ病の企業での対応

【ハラスメント】
パワーハラスメントと指導の境界線とは 〜加害者にならないための対策〜

第一芙蓉法律事務所 弁護士 高橋正俊

1.精神障害等に係る労災補償状況
2.許される業務上の指導と許されない違法な行為の区別基準
3.パワーハラスメント予防策及び発生時の対応策
 ・パワーハラスメントの予防策
 ・パワーハラスメント発生時の対応策
4.問題社員対応と「パワーハラスメント」申告
5.パワーハラスメント防止規定例

【法務】
うつ病社員の退職・解雇に関わる法務と実務対応

よしかわ労務コンサルティング 吉川直子

1.うつ病社員の退職・解雇における注意点
2.休職の流れと手続きについて
3.就業規則の規定のポイント
4.うつ病が業務上の疾病であると社員に主張された場合

【人事労務】
事例から学ぶメンタル不調者の就業可否判断 〜特に判断に迷うグレーゾーンの取り扱い〜

ゆうあいクリニック 院長 浦上年彦

1.就業継続の可否判断
2.復職可否判断

【ラインケア】
しなやかな職場づくりを目指した課長たちとの対話会
 〜ラインケアの充実に向けた管理者への支援的取り組み〜

(株)東レ経営研究所 人材開発部 福田貴一

1.ラインケアの充実に向けて克服すべきこと
 ・上司と部下の“物理的ハードル”
 ・上司と部下の“関係性のハードル”
 ・上司としての“個人的ハードル”
2.マネジメント対話会(職場のメンタルヘルスについて意見交換会する場)
 ・「マネジメント対話会」の概要
 ・「マネジメント対話会」の意義

【グローバル】
海外赴任者へのメンタルヘルス対策

関西福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 勝田吉彰

1.海外赴任のメンタルヘルス
 ・海外勤務をする人々
 ・日本の本社
 ・異文化適応過程
  ・移住期
  ・不適応期(不満期)
  ・諦観期
  ・適応期
 ・注意すべき疾患と初期サイン
  ・気分障がい(うつ)
  ・アルコール依存症
  ・過労自殺
2.国・地域のメンタルヘルス事情
 ・中国駐在のメンタル
  ・中国側要因
  ・日本側要因
 ・イスラム国駐在のメンタル
 ・ミャンマー

【セルフケア】
スポーツ心理学を応用したメンタルトレーニング

東海大学 体育学部 教授 高妻容一

1.スポーツにおけるメンタル面の問題
2.あなたの会社(職場)では?
3.心理的スキルとは?
4.メンタルトレーニングを始める前に

【研究所】
研究所には隠れASは意外と多い? 「アスペルガー症候群」の理解と活かし方

(独)国立成育医療研究センター こころの診療部 発達心理科 医長 宮尾益知

1.「何となく生きづらい」と感じるのは?
 ・空気が読めない(KY)
 ・「ちょっと変な人」
 ・余計なことをいってしまい、浮いた存在になる
 ・仕事を転々とする
 ・部分的に注目し、全体が見られない
 ・相手の立場になって考えない
 ・冗談やからかいが通じない
 ・注意をされた内容が理解できない
 ・コミュニケーションがうまくできない

【判例研究】
精神疾患による労災認定の事例研究  〜富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 事件〜

北浜法律事務所 外国法共同事業 アソシエイト弁護士 村本浩

1.裁判例の事案
2.判示内容
3.精神障害の労災認定基準の変更
 ・従来の労災認定基準の問題点
 ・新しい労災認定基準のポイント
4.長時間労働について
5.上記裁判例の事案での評価
6.上記裁判例・新しい労災認定基準を踏まえた労務管理

<連載>
今、企業を悩ます精神疾患入門(1)  〜職場不適応症〜

日本大学 医学部精神 医学分野 教授 渡辺登

1.職場不適応症の分類と症例
2.気苦労拒否群
3.専門職不適応群
4.一過性反応群
 ・職場への期待と現実の職務や職場環境のズレ
 ・職場内対人関係
 ・職場の量的な過重
5.職場不適応症の背景となる近年の職場と家庭環境
6.上司や同僚との支え合う関係が築きにくい職場